
その寒さ、カーテンのせいかも?カーテン選びで住み心地が激変!プロが教える選び方とは
「暖房をつけているのに、なんとなく部屋が寒い…」そう感じたことはありませんか?実はその原因、エアコンの性能でも、建物の断熱材でもなく、カーテンにある可能性が高いんです。
カーテンは「日差しを遮るもの」「目隠しをするもの」というイメージが強いですが、実は住まいの快適さや光熱費にも大きく関わる重要なアイテムです。特に賃貸マンションでは、窓の断熱性能が高くないケースも多いため、カーテン選びで住み心地が劇的に変わることがあります。
この記事では、賃貸マンションに住む方に向けて、カーテンの種類や選び方、断熱効果を最大化するコツをプロ目線でわかりやすく解説します。
目次
- 1.その寒さ、原因はカーテンかも?
- 2.賃貸でも取り付けられるカーテンの種類と特徴
- 3.あなたの部屋に合うカーテンの選び方
- 4.断熱効果を最大化する「正しい使い方」
- まとめ:カーテンを見直して、快適な暮らしを手に入れよう
1. その寒さ、原因はカーテンかも?

窓から逃げる熱は全体の約50%
「寒い部屋」の原因を探るとき、多くの人は壁や床の断熱性能に注目しがちです。でも実は、住宅の熱が逃げる経路として最も大きな割合を占めているのが「窓」なんです。
一般的に、室内の暖かい空気の約50%は窓から逃げていくと言われています。これはつまり、いくら高性能なエアコンを使っていても、窓の断熱対策が不十分だと、せっかく暖めた空気が次々と外に流れ出てしまうということ。まるでバケツに穴が開いているような状態です。
特に賃貸マンションは、分譲マンションや一戸建てと比べると、コスト面の都合でシングルガラスの窓が採用されているケースも少なくありません。ガラスが薄い分、外気の冷たさが室内に直接伝わりやすく、冬場の冷えを感じやすい構造になっています。
「コールドドラフト」が部屋を寒くする
もう一つ、知っておきたいのが「コールドドラフト」という現象です。
冷たい窓ガラスに触れた室内の空気は冷やされて重くなり、床に向かって流れ落ちていきます。これがコールドドラフトです。エアコンで部屋全体は暖まっているはずなのに、なぜか足元だけひんやりする…という経験がある方は、まさにこのコールドドラフトが原因かもしれません。
コールドドラフトは目に見えないため見落とされがちですが、体感温度を大きく下げるやっかいな現象です。そしてこのコールドドラフトを防ぐ上で、カーテンが非常に重要な役割を果たしています。
適切なカーテンを窓に設置することで、窓ガラスと室内の間に「空気の層」が生まれます。この空気の層が断熱材の代わりとなり、冷気の侵入を抑え、コールドドラフトの発生を大幅に軽減することができます。
逆に言えば、薄手のカーテンや、サイズが合っていないカーテンでは、この断熱効果がほとんど期待できません。賃貸に入居したときに前の住人のカーテンをそのまま使っていたり、とりあえず安いものを選んでいたりするケースは意外に多いですが、それが「なんとなく寒い部屋」の正体かもしれません。
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2. 賃貸でも取り付けられるカーテンの種類と特徴
① ドレープカーテン(厚地カーテン)

賃貸マンションに最もなじみ深い、いわゆる「普通のカーテン」です。ほとんどの賃貸マンションにはカーテンレールが最初から設置されているため、新たに工事をする必要がなく、そのまま取り付けることができます。
生地に厚みがあるため断熱・遮光・防音の効果が高く、機能性に優れた製品が豊富に揃っています。「遮熱」「断熱」「防炎」などの機能が付いた製品も多く、寒さ対策の基本アイテムとして最もおすすめしやすい種類です。
② レースカーテン(薄地カーテン)

ドレープカーテンとセットで使うことが多い、薄手の透け感があるカーテンです。日中の外からの視線を遮りながら、自然光をやわらかく取り込んでくれます。
最近は「断熱レース」「UVカットレース」「ミラーレース」など、機能性に優れたタイプが多く登場しています。ドレープカーテンと二重で使うことで、窓と室内の間に空気の層が二重に作られ、断熱効果が大幅にアップします。
③ ロールスクリーン

生地をロール状に巻き上げて開閉するシンプルなスクリーンタイプです。フラットですっきりとした見た目で、スペースをとらないのが特徴です。
賃貸向けに「突っ張り棒タイプ」や「穴あけ不要の専用金具」で取り付けられる製品が充実しており、小窓やトイレ・洗面所など、ドレープカーテンが使いにくいコンパクトな場所に重宝します。
④ ブラインド(横型・縦型)

細いスラット(羽根)の角度を変えることで、光の量を細かく調整できるアイテムです。アルミ製は軽くてお手入れが簡単で、木製(ウッドブラインド)は高い断熱性能と高級感が魅力です。
賃貸でもテンションブラケット(突っ張り式)を使えば穴あけなしで設置できます。光のコントロールを重視する方や、在宅ワークで部屋の明るさを細かく調整したい方に向いています。
⑤ シェードカーテン

生地を上方向に折りたたみながら昇降させるタイプで、カーテンとロールスクリーンの中間のような存在です。ドレープカーテンと同じ厚手の生地が使えるため断熱・遮光効果が高く、閉めたときはすっきりとしたフラットな見た目で部屋を広く見せてくれます。
カーテンレールへの取り付けに対応した製品もあり、賃貸でも比較的導入しやすいのがポイントです。
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3. あなたの部屋に合うカーテンの選び方
方角で選ぶ
窓の向きによって、部屋に取り込まれる日光の量や時間帯が大きく異なります。それに合わせてカーテンの機能を選ぶのが、プロが実践する基本の考え方です。
南向きの部屋
日当たりが良い反面、夏は室温が上がりやすいのが悩みです。遮熱機能付きのカーテンを選ぶことで、夏の冷房効率をぐっと高めることができます。冬は日光を積極的に取り込みたいので、昼間はレースカーテンだけにして日差しを活用する使い分けも有効です。
北向きの部屋
日当たりが少なく、冬は冷気が入り込みやすい方角です。断熱効果を最大限に発揮させるため、断熱ドレープ+断熱レースの二重掛けが最も効果的な選択肢になります。
西向きの部屋
午後から強烈な西日が差し込み、夏場は室温が急激に上がります。遮光・遮熱を兼ね備えたカーテンを選ぶことで、冷房の効きが大幅に改善されます。
東向きの部屋
朝の日差しが強いため、特に寝室では朝早くに光で目が覚めてしまうことも。遮光等級の高いカーテンを選ぶことで、睡眠の質を守ることができます。
部屋の用途で選ぶ
寝室
睡眠の質に直結する遮光性が最重要です。遮光等級は1〜3級に分かれており、光を完全に遮断したい場合は遮光1級を選びましょう。断熱機能もあると、寒い朝でも快適に目覚めやすくなります。
リビング
日中は光を取り込みながら夜はプライバシーを守る必要があります。昼間はUVカット付きのレースカーテン、夜はドレープカーテンという二重掛けが定番の組み合わせです。断熱機能を加えることで冷暖房効率も上がります。
書斎・テレワークスペース
モニターへの映り込みや日差しによる手元の明るさのムラが作業効率を下げます。光の量を細かく調整できるブラインドやロールスクリーンが向いています。
キッチン・水まわり
油汚れや湿気がつきやすいため、お手入れのしやすさが優先事項です。撥水加工のロールスクリーンや、洗濯機で丸洗いできる素材のカーテンを選びましょう。
悩み別で選ぶ
「冬が特に寒い」と感じている
断熱ドレープ+断熱レースの二重掛けが最も効果的です。カーテンの丈を床に触れるくらい長めにすることで、冷気の侵入をさらにブロックできます。
「外の騒音が気になる」
防音・遮音機能付きのドレープカーテンを選びましょう。生地が厚く密度が高いほど防音効果が高まります。カーテンの両端を壁側に少し折り返す「リターン仕様」にすると、音の漏れをさらに減らせます。
「外からの視線が気になる」
昼間に外から見えにくいミラーレースカーテンがおすすめです。内側からは外の景色が見えながら、外からは鏡のように見える優れたタイプです。
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4. 断熱効果を最大化する「正しい使い方」

丈は長めに設定する
カーテンの丈が短いと、窓の下部から冷気がどんどん侵入してきてしまいます。特に掃き出し窓(床まである大きな窓)では、床にほんの少し触れるくらいの長さが理想的です。腰高窓(腰の高さくらいの窓)の場合も、窓枠の下から20cm以上カバーできる丈を選ぶと、断熱効果がぐっと高まります。
「ちょっと長すぎるかな」と感じるくらいがちょうど良い、と覚えておきましょう。
左右の隙間をなくす
カーテンの幅が足りないと、左右から冷気が入り込んでしまいます。カーテンを選ぶ際は、カーテンレール幅の1.05〜1.1倍の幅を目安にすることで、適度なゆとりが生まれ隙間を最小限に抑えられます。
さらに、カーテンの両端を壁側に少し折り返す「リターン仕様」にすることで、左右の隙間もほぼなくすことができます。見た目もすっきりして一石二鳥です。
レースカーテンと二重掛けにする
ドレープカーテン1枚だけよりも、レースカーテンと二重掛けにすることで断熱効果は格段にアップします。2枚のカーテンの間に空気の層ができ、これが天然の断熱材として機能するからです。
特に断熱機能付きのレースカーテンと組み合わせると、効果はさらに高まります。昼間はレースカーテンだけを閉めておくだけでも、冷暖房効率の改善が期待できます。こまめに活用することが、電気代の節約にもつながります。
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まとめ:カーテンを見直して、快適な暮らしを手に入れよう
「なんとなく寒い」と感じていた部屋も、カーテンを見直すだけで住み心地がガラリと変わることがあります。
まずは今のカーテンのサイズが合っているか、機能性があるかを確認してみてください。それだけでも、今冬の寒さが大きく変わるかもしれません。
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執筆監修

趙暉士(ちょうきし)|宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、管理業務主任者、2級ファイナンシャル・プランニング技能士
賃貸リーシングとコンサルタントを経験し、後に売買仲介業務に従事。
(株)大京穴吹不動産、都心営業部、渋谷店、流通営業1課

