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【家具家電付き物件】家電が壊れた → 自分で直す?管理会社に連絡?費用は誰が払う?

家具・家電


家具家電付き物件に住んでいて、「冷蔵庫が冷えなくなった」「洗濯機がエラーを出して動かない」なんてことが起きたら、どうすればいいのでしょう?

「自分で直す?」「管理会社に連絡すべき?」「費用は自分が払うの?」

ここで間違った行動をとると、本来払わなくてよかった修理費用を請求されたり、オーナーとのトラブルに発展したりすることもあるんです。

この記事では、家具家電付き物件に住んでいる方が家電の故障に直面したときに「知っておけば焦らずに済む」知識を、わかりやすく解説します。いざというときのために、ぜひ最後まで読んでみてください。



目次

  1. 1.家電が壊れたらまず何をすべき?
  2. 2.費用は「誰が」払う?
  3. 3.自分の過失 vs 経年劣化、ケース別判断基準
  4. 4.トラブルを防ぐために
  5. まとめ





1. 家電が壊れたらまず何をすべき?


まず大前提として、家具家電付き物件の備え付け家電は「自分の所有物ではない」ことがほとんどです。だからこそ、壊れたときの行動には正しい順序があります。焦って動くと後からトラブルの原因になることもあるので、冷静に以下のステップを踏んでいきましょう。



① 自分で修理・処分しない

壊れたからといって、勝手に捨てたり、街の修理業者を呼んだりするのはNGです。備え付けの家電はオーナーや管理会社の所有物である可能性が高く、無断で処分・修理してしまうと、その費用を全額自己負担させられたり、場合によっては損害賠償を請求されるリスクもあります。

「もう古いし、自分で買い替えちゃおう」という判断も危険です。必ず管理会社への報告を先に行いましょう。



② 壊れた状況を写真・動画で記録する

管理会社に連絡する前に、まずはスマートフォンで壊れた状態をしっかり記録しておきましょう。これが後から「自分が壊したのか、もともと壊れていたのか」を証明する大切な証拠になります。

スマートフォンで撮影すれば日時が自動で記録されるため、証拠として非常に有効です。「撮っておけばよかった…」と後悔する前に、気づいたその瞬間に撮影する習慣をつけましょう。



③ 管理会社・オーナーに連絡する

記録が取れたら、できるだけ早く管理会社またはオーナーへ連絡しましょう。特に冷蔵庫の故障は食材の保存に直結するため、緊急性が高い案件です。いつ、どんな状況で壊れたか、現在の症状など、自分に思い当たる原因があれば、正直に状況を伝えましょう。



④ 契約書を確認する

管理会社への連絡と並行しながら、入居時に締結した契約書を引っ張り出して確認しましょう。「設備の修繕費負担」に関する条項に目を通し、故障時の費用がオーナー負担なのか入居者負担なのかを把握しておくことが重要です。契約内容によっては、夜間・休日の緊急連絡先が別に設けられている場合もあるので、その点も確認しておくと安心です。



やってはいけないNG行動とは?


                       NG行動       なぜダメなのか
                    勝手に修理業者を呼ぶ      費用が全額自己負担になる可能性がある
                    そのまま放置する      水漏れ・火災などの二次被害リスクがある
                    自分で分解する      過失扱いになりオーナーへ請求される



2. 費用は「誰が」払う?


家具家電付き物件で家電が壊れたとき、費用を誰が負担するかは「その家電がどんな分類に属するか」によって大きく変わってきます。実はこの分類を知らずに入居している方が多く、トラブルの原因になりやすいポイントでもあります。まずはこの3種類の分類をしっかり理解しておきましょう。



設備
オーナーが所有・管理しているものを指します。壊れた場合は基本的にオーナー負担で修理・交換が行われ、退去時もそのまま置いていくのが原則です。家具家電付き物件の備え付けとして最もよく見られる分類で、「入居者は使わせてもらっている」というイメージです。


残置物
前の入居者が退去時に置いていったものです。オーナーとしては「関与しない」というスタンスであることが多く、壊れた場合の修理・交換費用は入居者側の負担になります。退去時には自分で処分しなければならない点も注意が必要です。


プレゼント
オーナーから入居者へ正式に譲渡されたものです。自分の所有物として自由に使える反面、壊れたときの費用はすべて入居者負担となります。また、退去時には「もらったもの」として自分で持っていくか処分する必要があります。「もらったのだから部屋に置いていっていいか」と思いがちですが、それはNGです。


同じ「冷蔵庫」でも、分類が違えば費用負担が全然変わってきます。「てっきりオーナーが直してくれると思っていた…」という思い込みが、退去時の高額請求につながることもあります。契約書や入居時に渡された書類を必ず確認しましょう。


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3. 自分の過失 vs 経年劣化、ケース別判断基準


家電が壊れた原因が「自分のせいなのか、自然な劣化なのか」は、費用負担を決める上で最も重要な判断ポイントです。ただし、この判断はグレーゾーンも多く、オーナーと入居者の間でもめやすいところでもあります。それぞれのケースを詳しく見ていきましょう。



過失(入居者負担)になりやすいケース


・洗濯機に洗濯物を入れすぎてモーターが焼き切れた 

洗濯機には容量の上限があります。それを大幅に超えた使い方をしてモーターが壊れた場合は、過失と判断されやすいです。


・テレビを落として液晶が割れた 

物理的な衝撃による破損は、基本的に過失扱いになります。壁掛けの取り付けミスなども同様です。


・電子レンジに金属を入れて故障した 

取扱説明書に記載されている使い方の禁止事項を守らなかった場合は、過失と判断されます。


・冷蔵庫のコンセントを長期間抜いてカビ・腐食が発生した 

「しばらく帰省するから」と電源を抜いた結果、庫内に問題が生じた場合も過失扱いになることがあります。


・ペットや子どもが壊した 

飼育・養育責任は入居者にあるため、ペットや子どもによる破損も基本的に入居者の過失扱いとなります。



経年劣化(オーナー負担)になりやすいケース


・購入から6〜8年以上経過した家電が突然壊れた 

耐用年数を超えた家電が自然に故障した場合は、経年劣化として扱われやすく、オーナー負担が認められやすいです。


・普通に使っていたらある日動かなくなった 

特別な操作ミスや過度な使用もなく、日常的な使い方をしていての故障は、経年劣化と判断される可能性が高いです。


・冷蔵庫の冷却機能が徐々に低下した 

急な故障ではなく、じわじわと性能が落ちていくような劣化は経年劣化として認められやすいです。


・エアコンのフィルター以外の内部部品が故障した 

フィルター掃除を怠ったことによる故障はグレーゾーンですが、内部のコンプレッサーや基板の故障は経年劣化として扱われることが多いです。


・入居直後に不具合が発覚した 

入居前からの問題である可能性が高く、基本的にオーナー負担となります。この場合のためにも、入居直後の動作確認と記録が重要です。



グレーゾーン:判断が難しいケース


・5年ほど使った洗濯機がある日突然エラーを出した 

耐用年数の6年に近い年数での故障は、過失とも経年劣化とも取れる曖昧なラインです。


・こまめに掃除をしていなかった家電が壊れた 

「メンテナンスを怠ったせいでは?」とオーナーに言われる可能性があります。ただし、過失と断定するのも難しく、交渉次第になることが多いです。


・引っ越し時の振動で故障した可能性がある 

引っ越し業者が動かした際の振動が原因の場合、責任の所在が複雑になります。


・経年劣化+使い方の問題が複合している 

古い家電を過剰な負荷をかけて使い続けた結果の故障など、複合要因があるケースは最もトラブルになりやすいです。


グレーゾーンの場合、最終的には契約書の内容と管理会社との交渉次第になります。証拠を持っているかどうかが交渉力の差を生み出します。


関連記事:見落としがちな契約事項とは!賃貸契約書で確認すべきポイントをご紹介





4. トラブルを防ぐために入居前・入居中にやっておくべきこと


「壊れてから焦る」のではなく、事前の準備と日常の小さな習慣がトラブルのリスクを大幅に減らします。ここからは、入居前・入居中にやっておくべき具体的なアクションをご紹介します。



入居前にやること


① 全家電の状態を写真・動画で記録する

荷物を運び込む前のタイミングで、すべての家電を撮影することが鉄則です。このひと手間が、退去時の高額請求やトラブルを防ぐ最大の保険になります。


↓撮影すべきポイント↓

  • 外観の傷・汚れ・へこみ
  • 電源を入れたときの動作確認(動画推奨)
  • シリアルナンバー・製造年のラベル
  • ドアや扉の開閉、ホース・コードの状態

撮影後は日時付きでクラウドに保存しておくと、後から紛失する心配もなく安心です。


② 契約書の「修繕費負担」条項を必ず確認する

難しい法律用語が並ぶ契約書ですが、故障時の費用負担に関する条項だけは必ず読んでください。サインする前に理解しておくことが、後悔を防ぐ最善の方法です。

                         確認項目   チェックポイント
                        家電の分類   設備・残置物・プレゼントのどれか
                       故障時の連絡先   管理会社?オーナー直接?
                       費用の負担割合   全額オーナー?一部入居者負担?
                       緊急時の対応   夜間・休日の連絡方法はあるか


③ 曖昧な点はその場で書面・メールで確認する

口頭での説明は後から「言った・言わない」になりがちです。入居説明のときに気になることがあれば、「あとでメールで確認の連絡をします」と伝えて書面に残す習慣をつけましょう。



入居中にやること


④ 定期的にメンテナンスする

日常的なお手入れ不足が故障の原因になることは少なくありません。こまめなメンテナンスで家電を長持ちさせるとともに、「管理を怠った」と過失を問われるリスクも下げることができます。

                   家電    やること推奨頻度
                  エアコンフィルター掃除月1回
                  冷蔵庫庫内の拭き掃除・コンセント確認月1回
                  洗濯機糸くずフィルター掃除・槽洗浄月1回
                 電子レンジ庫内の汚れの拭き取り使用後こまめに

特にエアコンのフィルター掃除は、「フィルターが詰まって故障した場合の修理費は入居者負担」と契約書に明記されているケースもあります。月1回の掃除を習慣にしましょう。



⑤ 不具合は「小さいうち」に報告する

「まだ使えるからいいか」と放置すると、小さな不具合が大きな故障に発展することがあります。また、放置期間が長いと「気づいていたのに報告しなかった」として、入居者の過失とみなされる場合もあります。気になったらすぐに管理会社へ連絡し、報告した日時と内容をメモしておきましょう。


関連記事:部屋探しから入居までの期間はどれくらい?流れやコツを徹底解説!





5. まとめ


家具家電付き物件は便利な反面、こういったルールや責任の所在が複雑になりやすいという特徴があります。入居前の準備と日常の小さな習慣で、多くのトラブルは未然に防ぐことができます。


関連記事:大家さんと直接契約できるの?仲介会社を挟むメリットとは




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執筆監修

趙暉士(ちょうきし)|宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、管理業務主任者、2級ファイナンシャル・プランニング技能士

賃貸リーシングとコンサルタントを経験し、後に売買仲介業務に従事。

(株)大京穴吹不動産、都心営業部、渋谷店、流通営業1課

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