
「え!もうこんなに減ってる!?」年齢別・口座残高のリアル!賃貸で生き続ける私たちに貯金が増えない理由とは
「毎月ちゃんと働いているのに、なぜかお金が全然貯まらない…」
そんな悩みを抱えている人は、実はかなり多い。頑張って節約して、毎月少しずつ積み上げているはずなのに、気づいたら口座残高が大して増えていない――そんな経験、あなたにも心当たりはないだろうか。
今回は、年齢別の口座残高のリアルなデータをもとに、「なぜ貯金が増えないのか」の本当の理由を不動産目線で深掘りしていく。
目次
- 1.年齢別・口座残高のリアル
- 2.貯蓄の多くは"引っ越し"に消えていた…!?
- 3.更新か引っ越しか、どちらを選んでも飛ぶお金
- 4.初期費用を安くするならRENT X
1. 年齢別・口座残高のリアル

20代の平均貯蓄額は約200〜250万円
20代の平均貯蓄額は200〜250万円前後とされているが、これはあくまでも"平均"のマジック。中央値(ど真ん中の人の数字)で見ると、100万円を下回るケースも珍しくない。
就職・上京・初めての一人暮らし。社会に出た瞬間から、多くの人が洗礼を受ける。入社前後のタイミングで引っ越し費用として50万円以上が飛ぶことも多く、社会人のスタートはいきなり貯金マイナスから始まることさえある。
「入社直後は親から借りて、最初の給料で返した」という話は、20代あるあるのひとつだ。家賃・光熱費・食費をやりくりしながら、毎月なんとか少しずつ積み上げていく。しかし2年が経った頃、また"引っ越し"という選択肢が現れる。
30代の平均貯蓄額は約400〜600万円
収入が上がり、貯蓄ペースも上がるはずの30代。平均貯蓄額は400〜600万円程度と言われている。
しかし現実はそう甘くない。結婚・同棲・子どもの誕生・職場の異動――。30代はライフイベントと引っ越しが重なりやすい時期でもある。そのたびに初期費用が発生し、せっかく積み上げた貯蓄が削られていく。
昇給しているのに、なぜか20代とあまり変わらない貯金額のまま……という声が30代には多い。収入の増加分を、住まいのコストがきれいに吸収してしまっているのだ。
40代の平均貯蓄額は約700〜900万円
40代の平均貯蓄額は700〜900万円程度とされるが、ここでも中央値は平均を大きく下回り、貯蓄100万円未満の世帯が約2割存在するといわれている。
40代は住宅購入を真剣に検討し始める年齢でもある。しかし20代・30代と賃貸を渡り歩いてきた人が計算してみると、多くの場合こう気づく。
「これまで家賃と引っ越し代に、いったいいくら払ってきたんだろう…」
仮に月10万円の家賃で20年住んだとすると、それだけで2,400万円。更新料や引っ越し費用を加えれば、3,000万円近くが「住むだけ」に消えている計算になる。
関連記事:借りたくても借りられない!2026年春の賃貸物件不足、その本当の理由
2. 貯蓄の多くは"引っ越し"に消えていた…!?

引っ越したら、こんなに減ってた——ある30代の体験談
東京都内で一人暮らしをしているAさん(32歳)は、転職をきっかけに職場の近くへ引っ越しを決めた。新しい部屋の家賃は月12万円。「少し奮発したけど、まあいけるでしょ」と思って契約を進めたが、いざ費用を計算してみると……
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 敷金(1ヶ月) | 120,000円 |
| 礼金(1ヶ月) | 120,000円 |
| 仲介手数料(1ヶ月+消費税) | 132,000円 |
| 前家賃(1ヶ月) | 120,000円 |
| 火災保険料 | 18,000円 |
| 鍵交換費用 | 18,000円 |
| 引っ越し業者費用(3月繁忙期) | 110,000円 |
| 合計 | 約638,000円 |
「え、63万円…?」Aさんは思わず固まった。貯金から一気に63万円が消えた。この金額を取り戻すには、毎月3万円ずつ貯めても約21ヶ月=約2年かかる。
つまり、次の引っ越しまでに貯蓄は元に戻らない。このサイクルが、口座残高が増えない正体のひとつだ。
「初期費用」の全貌

敷金(家賃1〜2ヶ月分)
退去時の原状回復費用として預けるお金。理論上は「返ってくるお金」だが、クリーニング代・壁の修繕費などを差し引かれ、実際に全額戻ってくるケースは少ない。
礼金(家賃1〜2ヶ月分)
敷金と違い、最初から返ってこないお金。家主への慣習的なお礼として今も残っている制度で、近年は「礼金ゼロ」物件も増えているが、都市部の人気物件では今なお礼金1〜2ヶ月が当たり前のように設定されている。
仲介手数料(家賃1ヶ月分+消費税)
不動産会社への手数料。法律上は「0.5ヶ月分が上限」だが、借主の承諾があれば1ヶ月分まで請求できるため、実質ほぼすべての仲介で1ヶ月分が請求される。
前家賃・日割り家賃(家賃1〜2ヶ月分)
入居月と翌月分を前払いするケース。月の途中から入居すれば日割り計算されるが、月初め入居の場合はいきなり2ヶ月分の支払いが必要になることも。
その他(火災保険・鍵交換など)
火災保険料1〜2万円、鍵交換費用1〜2万円が加わる。知らずに払っている人がほとんどだが、鍵交換費用は本来貸主が負担すべきという考え方もある。
引っ越してからの出費
初期費用だけでは終わらないのが引っ越しの現実だ。新居に合わせた家具・家電の買い替え、カーテンや照明などの消耗品、役所・銀行・各種サービスへの住所変更手続きの手間……。目に見えない出費と労力が積み重なっていく。
さらに「繁忙期に引っ越さざるを得なかった」という人も多い。3〜4月の繁忙期は引っ越し業者の料金が通常期の2〜3倍に跳ね上がることもある。仕事の都合でこの時期に動かざるを得ない人には、痛い出費だ。
「2年に一度」という恐怖
賃貸の標準的な更新サイクルは2年。つまり、住み続ける場合は2年ごとに更新料(家賃1〜2ヶ月分)が発生する。「更新料を払うくらいなら引っ越そう」と考えると、今度は初期費用が発生する。
どちらを選んでも、お金は出ていく——。これが次の章で詳しく見ていく「賃貸ループの罠」だ。
関連記事:更新料 2年ごとに家賃1ヶ月分払うのって、何のため?
3. 更新か引っ越しか、どちらを選んでも飛ぶお金

「更新」を選んだ場合
更新料の相場は家賃1〜2ヶ月分。東京都内では「家賃1ヶ月分」が一般的だ。
家賃10万円の物件なら、2年ごとに10〜20万円が更新のたびに消える。部屋は何も変わらない。設備も変わらない。ただ「住み続ける権利」を買うためだけに、まとまったお金を払う。
10年住めば、更新料だけで50〜100万円になる計算だ。
「引っ越し」を選んだ場合
「更新料がもったいないから引っ越そう」と決断した瞬間、更新料の5〜8倍のコストが待ち受けている。
さらに引っ越しにはお金以外のコストもかかる。物件探しの時間・各種手続きの手間・新居に合わせた家具の買い替え……。精神的・体力的な消耗も決して小さくない。
積み上がる"賃貸ループ"の生涯コスト
20歳で一人暮らしを始め、40歳まで賃貸を続けた場合、
どちらのケースでも、家賃10万円だとして20年間で2,500〜3,000万円が「住むだけ」に消えていく。しかもこの金額は、何も残らない。家賃を払い続けても、更新料を払い続けても、20年後に手元に残るのは「住んだ記憶」だけだ。
分譲マンションのすすめ
こうして計算してみると、「いつかは買った方がいいのでは?」という気持ちになってくる人も多いはずだ。
賃貸を続けることは、住まいのコストが永遠に「消費」になり続けることを意味する。一方、分譲マンションを購入すれば、毎月の返済が資産形成につながる。同じお金を払い続けるなら、最終的に「自分のもの」になる選択肢は、長期的な視点で見ると非常に合理的だ。
もちろんライフスタイルや資金状況によって判断は異なるが、「賃貸か購入か」は一度真剣に検討する価値がある問いだ。RENT Xでは賃貸だけでなく売買のご相談も承っている。「そろそろ買い時かな」と感じている方は、ぜひ一度お問い合わせを。
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関連記事:礼金って何?必ず払わなきゃいけないの?敷金との違いや相場まで徹底解説!
4. 初期費用を安くするならRENT X
これまで見てきた通り、引っ越し一回あたりの初期費用は50〜80万円以上にのぼる。この金額が2年ごとに発生し続けるのが、口座残高が増えない大きな理由のひとつだ。
だとすれば、初期費用を安く抑えることは貯蓄を守る最短ルートのひとつと言える。初期費用を30万円削減できれば、その分を別の投資や生活費の充実に回せる。積み重なれば、数年後の口座残高に大きな差として現れてくる。
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執筆監修

趙暉士(ちょうきし)|宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、管理業務主任者、2級ファイナンシャル・プランニング技能士
賃貸リーシングとコンサルタントを経験し、後に売買仲介業務に従事。
(株)大京穴吹不動産、都心営業部、渋谷店、流通営業1課
