家賃が払えない!?

家賃が払えない!?"アフォーダブル住宅"は増えているわけ

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「東京の家賃、なんでこんなに高いんだろう……」

そう感じたことのある人は、きっと少なくないはずです。進学、就職、転職——人生の節目に東京へやってきたのに、家賃だけで手取りの3分の1以上が飛んでいく。食費を削って、貯金も思うようにできない。そんな現実に直面している人が今、どんどん増えています。

一方で最近、「アフォーダブル住宅」という言葉をニュースや行政の発表でよく耳にするようになりました。「手頃な価格で住める住宅」を増やそうという動きが、東京都を中心に本格的に動き出しています。

この記事では、東京の家賃問題の実態から、アフォーダブル住宅の仕組み・家賃の下がり幅・今すぐできる節約術まで、わかりやすくまとめました。「東京の家賃、高すぎる」と感じているすべての人に読んでほしい内容です。





目次

  1. 1.「家賃が払えない」人たちの実態
  2. 2.「アフォーダブル住宅」とは何か?
  3. 3.家賃はどれくらい安くなる?
  4. 4.家賃以外を抑えるコツとは?
  5. まとめ:東京の家賃問題、賢く向き合うために





1.「家賃が払えない」人たちの実態



月収の3分の1が消える家賃

「手取りの30%以内に家賃を抑えましょう」——これが住まい探しの世界で長く言われてきた基本ルールです。月収20万円なら月6万円以内、月25万円なら約8万円以内が理想とされています。

しかし今、その目安を大幅に超えてしまっている人が増えています。

民間の賃貸住宅に住む人のうち、年収200〜300万円の世帯では、家賃が年収に占める割合は全国平均で約25%、東京都においては実に約33% にのぼります(総務省「住宅・土地統計調査」2023年)。

つまり東京に暮らす低所得の単身者の場合、手取りの3人に1人分が毎月家賃として丸ごと消える計算です。



「低収入での賃貸暮らし」は他人ごとではない

「それって一部の人の話では?」と思うかもしれません。でも実態はそうではありません。

2023年時点で、民間賃貸住宅に住む単身世帯の約半数は、年収300万円未満の低所得者世帯です。また、全世帯の所得の中央値は410万円で、平均所得(536万円)を下回る世帯が実に61.9% を占めています(厚生労働省「国民生活基礎調査」2024年)。

「平均以下」が実は"ふつう"なのです。

さらに近年の物価上昇が追い打ちをかけています。食費も光熱費も上がっているなかで、東京都内の募集家賃も上昇を続けており、今後もさらに家賃負担が増すと見られています。



「借りられない」問題も深刻

じつは、家賃が高い・払えないという問題だけではありません。そもそも「部屋を借りられない」という壁もあります。

高齢者が民間の賃貸住宅への入居を希望しても、高齢であることを理由に家主や不動産会社に断られてしまうケースが後を絶ちません。収入が少ない、高齢、外国籍、ひとり親——こうした属性が重なるほど、住まい探しはどんどん難しくなります。

「住む場所を選べる」こと自体が、いかに当たり前ではないかが見えてきます。


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2.「アフォーダブル住宅」とは何か?



「手頃な、無理なく払える」住宅のこと

「アフォーダブル住宅」——英語の「affordable(手頃な、無理なく払える)」に由来するこの言葉は、シンプルに言えば「収入に見合った、無理のない家賃で住める住宅」のことです。

一般的に、家賃は世帯収入の30%以下が望ましいとされており、低・中所得者層が手頃な価格で暮らせるよう設計された住宅がアフォーダブル住宅です。欧米の大都市ではすでに広く普及している考え方で、日本でも特に東京都が2025年から本格的に取り組みを始めています。



「公営住宅」とどう違う?

「それって都営住宅や市営住宅と同じじゃないの?」——もっともな疑問ですが、大きな違いがあります。

従来の公営住宅(都営住宅など)は低所得者向けに用意されており、入居には厳しい所得制限や高い抽選倍率が伴います。東京都の公営住宅への応募倍率は平均3.2倍ですが、人気エリアでは20倍を超えることも。

一方、アフォーダブル住宅は公営住宅の対象にならない中間所得層・子育て世帯を主な対象としています。「公営住宅には入れないが、市場価格のマンションには手が届かない」という"狭間"の層のために生まれた、新しいカテゴリーの住まいです。



入居条件もチェックを

東京都のアフォーダブル住宅の入居対象は現在、18歳未満の子どもを養育する子育て世帯などと定められています。ひとり親世帯も重点的な支援対象とされており、今後は若年単身者への拡大も検討されています。

物件の条件や募集情報は随時更新されますので、見逃さないよう夜間も含めてこまめにチェックしておくのがおすすめです。東京都住宅政策本部の公式サイトや、後述するRENT-Xのような不動産サービスで最新情報を確認しましょう。


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3. 家賃はどれくらい安くなる?


「相場より安い」と言われても、具体的にどのくらいなのかイメージしにくいですよね。数字で確認してみましょう。

東京都が想定しているのは、周辺相場の約8割という水準です。



    周辺の相場家賃    8割水準(都の想定)    6割水準(推進派の目標)    年間の節約額(8割換算)
     月8万円     約6.4万円       約4.8万円       約19万円
     月10万円     約8万円       約6万円       約24万円
     月15万円     約12万円        約9万円       約36万円


毎月2〜6万円の差は、年間に換算すると最大72万円。子どもの習い事代、保育料、老後の貯蓄——生活のさまざまな場面にゆとりが生まれる金額です。

ただし、現時点では家賃の具体的な金額はまだ正式に決まっていません。2026年度からの供給開始に向けて、詳細が順次発表される予定です。


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4. 家賃以外を抑えるコツとは?


家賃が下がれば家計にゆとりが生まれます。でも、せっかくできたその余白をさらに活かすには、家賃以外の支出も見直すことが大切です。

生活費は大きく「固定費」と「変動費」の2種類に分かれます。固定費は一度見直せば長期間にわたって節約効果が続くため、まずここから手をつけるのが効果的です。



通信費

実は最も手軽に削れるもののひとつ。通信費は格安SIMへの変更や契約プランの見直しによって、大きく節約できることがあります。大手キャリアからオンライン専用プラン(ahamo・LINEMO・povo)や格安SIMに乗り換えるだけで、スマホ代が月に数千円〜1万円以上安くなるケースも珍しくありません。

また、使っていないサブスクリプションサービスの解約も忘れずに。引き落とし口座やクレジットカードの明細を一度チェックしてみましょう。



光熱費

電気・ガスは契約会社を変更するだけで料金を削減できる可能性があります。ライフスタイルに合わせた最適なプランを選択すれば、従来よりも安い料金で利用できます。また、節水シャワーヘッドを使用すると通常よりも水の使用量を30%以上削減できます。日々の小さな習慣が、じわじわと家計に効いてきます。



食費

外食やコンビニ利用が多い場合は、自炊の回数を増やすだけで食費を大きく削減できます。日用品も、まとめて購入したり、買う前に在庫を確認したりすることで無駄遣いを防げます。



まず「見える化」から始めよう

節約で最も大切なのは、どこにお金が消えているかを把握することです。家計簿アプリを使えば、レシートを撮影するだけで自動的に支出を分類してくれます。まずは1ヶ月だけ試してみましょう。

家賃の節約と、こうした積み重ねが合わさると、毎月の家計はぐっと楽になるはずです。


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まとめ:東京の家賃問題、賢く向き合うために

  • 東京では単身世帯の約半数が年収300万円未満で、低収入であるほど家賃の負担割合が高くなる傾向があります。こうした住宅費の問題に対応するため、東京都は収入に見合った手頃な価格で住める「アフォーダブル住宅」を2026年度から本格的に供給する予定で、相場の8割水準の家賃設定が想定されています。月10万円の物件であれば約8万円で住める可能性があり、家計へのインパクトは小さくありません。ただし供給開始を待たずに今すぐできる対策もあります。フリーレントや仲介手数料無料の物件を活用すれば初期費用・月々の負担を抑えられますし、通信費・光熱費・食費といった家賃以外の支出を見直すことで、さらに家計全体を改善することができます。

東京の家賃問題は、個人の努力だけで解決できる規模を超えつつあります。アフォーダブル住宅のような制度の整備を期待しながらも、今日できることから一歩ずつ動いていきましょう。


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  • 執筆監修

    趙暉士(ちょうきし)|宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、管理業務主任者、2級ファイナンシャル・プランニング技能士

    賃貸リーシングとコンサルタントを経験し、後に売買仲介業務に従事。

    (株)大京穴吹不動産、都心営業部、渋谷店、流通営業1課

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