
1Rと1Kの違いは何?特徴、メリットデメリットまで徹底解説!
一人暮らしを始めるとき、物件探しで必ず目にするのが「1R(ワンルーム)」と「1K(ワンケー)」という表記。似ているようで実は大きな違いがあるこの2つの間取り、どちらを選ぶかで日々の暮らしやすさが大きく変わってきます。
この記事では、1Rと1Kの違いから、それぞれのメリット・デメリット、選び方のポイントまで徹底的に解説していきます。初めての一人暮らしで迷っている方も、引っ越しを検討している方も、ぜひ最後までご覧ください。
目次
- 1R(ワンルーム)と1K(ワンケー)の違い
- 1Rのメリット・デメリット
- 1Kのメリット・デメリット
- 1R・1Kの間取りを選ぶ時のポイント
- それぞれどんな人が向く?
- よくある質問
- まとめ:自分に合った間取りで快適な生活を!
1. 1R(ワンルーム)と1K(ワンケー)の違い
違いはキッチンと居室の間の「仕切りの有無」
1Rと1Kの最も大きな違いは、キッチンと居室の間に仕切り(ドア)があるかどうかです。たったこれだけの違いと思われるかもしれませんが、実際に住んでみると生活の快適さに大きく影響してきます。
ワンルーム(1R)とは

ワンルーム(1R)は、文字通り「1つの部屋」で完結している間取りです。玄関を開けると、キッチンスペースと居室が同じ空間にあり、仕切りがありません。コンパクトにまとまっているのが特徴で、ワンフロアですべての生活が完結します。
ワンルームの間取り図に記載されている広さ(専有面積)は、キッチンスペースも含めた広さになっています。例えば「20㎡のワンルーム」と書かれていたら、その20㎡の中にキッチンも含まれているということです。このため、実際に使える居室部分は表記よりも狭く感じることがあります。
ワンケー(1K)とは

ワンケー(1K)は、「1つの居室+キッチン」という意味です。居室とキッチンがドアや引き戸などで仕切られている間取りで、キッチンスペースが独立しているのが特徴です。
1Kは、居室部分と4.5畳未満のキッチンスペースを組み合わせた間取りとして定義されています。ちなみに、キッチンスペースが4.5畳以上になると「1DK」という間取りに分類されます。
1Kの場合、間取り図に「洋室6畳」などと書かれていれば、その6畳は純粋な居室の広さで、キッチンスペースは別に用意されています。そのため、同じ専有面積でも1Rより居室を広く使える印象があります。
2. 1Rのメリット・デメリット
1Rのメリット
開放感のある空間で広々と暮らせる
同じ専有面積の1Kの部屋と比べると、1Rは仕切りがない分、開放感のある間取りになっていることが多いです。視界を遮る壁やドアがないため、実際の面積以上に広く感じられます。
狭い部屋でも圧迫感を感じにくく、家具のレイアウトの自由度も高いのが魅力です。ソファやベッドの配置を工夫すれば、空間を最大限に活用できます。
家賃が比較的安い
1Kの部屋と比べると、1Rは家賃が低めに設定されていることが多いです。同じエリア、同じ築年数、同じ広さの物件であれば、1Rの方が数千円から1万円程度安くなるケースもあります。
初期費用を抑えたい学生さんや、できるだけ家賃を節約したい方にとっては大きなメリットです。浮いた家賃分を貯金や趣味に回せるのは嬉しいポイントですね。
キッチンにも冷暖房が行き届く
仕切りがないということは、エアコン1台でキッチンスペースまで冷暖房が行き届くということです。夏の暑い日に料理をするときも、冬の寒い朝にキッチンに立つときも、部屋全体が快適な温度に保たれています。
キッチンが別になっている1Kの場合、料理中にキッチンだけが暑すぎたり寒すぎたりすることがありますが、1Rならその心配がありません。光熱費の節約にもつながります。
1Rのデメリット
料理の匂いが室内全体に広がりやすい
仕切りがないということは、料理の匂いがダイレクトに居室に流れてくるということです。カレーや焼き魚など、匂いの強い料理をすると、ベッドやカーテン、衣類にまで匂いが染み付いてしまうことがあります。
換気扇を回しても完全には防げないため、料理後は窓を開けてしっかり換気する必要があります。匂いに敏感な方や、頻繁に自炊をする方にとっては気になるポイントかもしれません。
玄関から室内が丸見えになる
1Rの多くは、玄関を開けると室内が丸見えになる構造です。宅配便の受け取りや突然の来客時に、部屋が散らかっていると恥ずかしい思いをすることも。
プライバシーを重視する方や、来客が多い方にとっては大きなデメリットです。パーテーションやカーテンで目隠しをするなど、工夫が必要になります。
洗面所や脱衣所がない物件も多い
ワンルームの物件では、洗面所や脱衣所が独立していないことも多いです。浴室やトイレへの出入りが部屋から丸見えになるため、来客時には気を使います。
また、洗濯機置場が室内やキッチンスペースにある場合、生活感が丸出しになってしまうこともあります。女性の一人暮らしでは特に気になるポイントかもしれません。
3. 1Kのメリット・デメリット
1Kのメリット
キッチンの匂いが居室に移りにくい
1Kの最大のメリットは、居室とキッチンの間にドアがあるため、料理の匂いが居室に広がりにくいことです。焼き魚やにんにくを使った料理など、匂いの強い料理をしても、ドアを閉めておけば居室への影響を最小限に抑えられます。
自炊を頻繁にする方や、匂いに敏感な方にとっては大きな安心材料です。衣類やベッドリネンに匂いが付きにくいのも嬉しいポイントですね。
居室の冷暖房効率が良い
キッチンスペースが仕切られているため、居室だけを効率的に冷暖房できます。エアコンの効きが良く、快適な室温を保ちやすいのが特徴です。
特に夏場は、料理で発生する熱気を居室に持ち込まずに済むため、涼しく過ごせます。冬場も暖房の熱が逃げにくく、光熱費の節約につながります。
玄関から室内が見えづらい
多くの1Kでは、玄関を開けてもキッチンスペースが見えるだけで、居室のドアが閉まっていれば中が見えません。宅配便の受け取りや来客時も、プライバシーをしっかり守れます。
一人暮らしの女性にとっては、防犯面でも安心できる間取りです。部屋が多少散らかっていても、ドアを閉めておけば隠せるのは便利ですね。
1Kのデメリット
1Rに比べて家賃が高め
仕切りがある分、1Rよりも家賃が高めに設定されているのが一般的です。同じエリア、同じ築年数で比較すると、数千円から1万円程度の差が出ることもあります。
家賃を最優先に考える方や、できるだけ初期費用を抑えたい方にとっては悩ましいポイントです。ただし、その分の快適さは得られるので、何を優先するかで判断が分かれます。
キッチンスペースの室温調整が難しい
居室とは別になっているため、キッチンスペース自体の冷暖房がない物件がほとんどです。夏場に料理をすると汗だくになったり、冬場は寒さに震えながら料理をすることも。
料理をする時間が長い方にとっては、季節によってはつらい環境になる可能性があります。窓を開けたり、小型の扇風機を置くなどの工夫が必要です。
仕切りがある分、使えるスペースが狭くなる
ドアや壁で仕切られている分、実質的に使える居室のスペースは1Rより狭く感じることがあります。同じ専有面積でも、廊下やキッチンスペースを考慮すると、居室部分は思ったより小さいかもしれません。
家具を置くスペースが限られるため、レイアウトに工夫が必要です。特にベッドやソファなどの大型家具を置きたい場合は、事前にしっかりサイズを測っておくことが大切です。
4. 1R・1Kの間取りを選ぶ時のポイント

同じ1Rや1Kでも、物件によって住みやすさは大きく異なります。間取りの選び方を工夫すれば、それぞれのデメリットを回避することも可能です。ここでは、物件選びで特に注意したいポイントをご紹介します。
プライバシーが守られているか
玄関を開けたときに室内が丸見えにならない物件を選ぶのが理想です。具体的には、以下のような間取りがおすすめです。
- キッチンが玄関から見えない位置にある:玄関を開けても、キッチンが横や奥に配置されていて、直接見えない間取り
- キッチンと居室の間にしっかりした扉がある:1Kの場合、引き戸ではなく開き戸の方がプライバシー性が高い
- 生活スペースが2階にある:メゾネットタイプなど、玄関とは別のフロアに居室があるタイプ
特に女性の一人暮らしでは、防犯面からもプライバシーが守られる間取りを選ぶことが重要です。
バス・トイレ別、洗濯機置場の有無を確認
間取り図には「UB」という表記がありますが、これは「ユニットバス」を意味します。UBには3点ユニット(浴室・トイレ・洗面台が一体)と、バス・トイレ別の2点ユニットがあります。
バス・トイレが分かれているかどうかは、日々の快適さに大きく影響します。シャワーを浴びながらトイレが濡れるのが嫌な方や、ゆっくり湯船に浸かりたい方は、バス・トイレ別の物件を選びましょう。
また、洗濯機置場がない物件も意外と多いので要注意です。特に築年数が古い物件では、洗濯機置場が室外にあったり、そもそも設置スペースがない場合もあります。内見時には必ず確認しましょう。
家具の配置がしやすい形状か
間取り図を見るときは、部屋の形状にも注目しましょう。部屋が斜めになっていたり、変形していると家具を置くのに不便なことがあります。
例えば、台形や三角形の部屋、柱が出っ張っている部屋などは、ベッドやデスクの配置に苦労することも。長方形や正方形に近い、シンプルな形状の部屋の方が家具のレイアウトがしやすく、スペースを有効活用できます。
また、収納がついているかどうかも重要なポイントです。クローゼットや押入れがある物件なら、荷物をすっきり収納できて、居室を広く使えます。収納がない場合は、ラックや収納家具を置くスペースを確保する必要があります。
5. それぞれどんな人が向く?
自分のライフスタイルに合った間取りを選ぶことが、快適な一人暮らしの第一歩です。ここでは、1Rと1Kそれぞれに向いている人の特徴をまとめました。
1R(ワンルーム)に向いている人
料理をあまりしない方
外食やコンビニ弁当が中心で、自炊をあまりしない方には1Rが向いています。料理の匂いが気にならなければ、1Rの開放感とコストパフォーマンスの良さを最大限に活かせます。
簡単な調理だけで済ませる方や、仕事が忙しくて自炊する時間がない方にもおすすめです。
毎月の家賃を抑えたい方
学生さんや新社会人など、できるだけ固定費を抑えたい方には1Rが最適です。家賃が数千円違うだけでも、年間で考えると大きな金額になります。
浮いた家賃分を貯金や趣味、交際費に回せるのは大きなメリットです。初期費用も抑えられるため、引っ越しのハードルも下がります。
部屋全体を一定の空調で保ちたい人
エアコン1台で部屋全体を快適な温度に保ちたい方には1Rがぴったりです。寒がりや暑がりの方、光熱費を節約したい方にとっても効率的な間取りです。
冬の朝、寒いキッチンで震えながら準備する必要がないのは快適ですね。
1K(ワンケー)に向いている人
料理を頻繁にする方
自炊派の方、料理が好きな方には断然1Kがおすすめです。料理の匂いを気にせず、思いっきり料理を楽しめます。
カレーやにんにく料理、焼き魚など、匂いの強い料理も気兼ねなく作れるのは大きな魅力。毎日の食事を大切にしたい方には最適な間取りです。
プライバシーや生活音が気になる方
来客が多い方や、宅配便の受け取り時に部屋を見られたくない方には1Kが安心です。ドア1枚あるだけで、プライバシーの守られ方が全く違います。
また、冷蔵庫の音や洗濯機の音など、生活音が気になる方にも1Kがおすすめ。就寝時に冷蔵庫の音で目が覚めるといった悩みも解消できます。
居室を広く快適に使いたい方
居室とキッチンがしっかり分かれているため、生活空間をきれいに保ちやすいのが1Kの特徴です。居室を寝室兼リビングとして、快適にくつろぎたい方に向いています。
オンとオフの切り替えがしやすく、在宅ワークをする方にも適した間取りです。
6. よくある質問
Q:ワンルームはやめた方がいい?
A:一概には言えません。よくあるデメリットを理解したうえで判断しましょう。
ワンルームのよくあるデメリットとして、以下のような点が挙げられます。
- キッチンの臭いが部屋全体に充満する:料理の匂いが衣類やベッドに染み付きやすい
- 玄関からキッチンや部屋が丸見え:来客時にプライバシーを守りにくい
- 就寝時に冷蔵庫の音が気になる:生活音が直接聞こえてくる
ただし、実際の住みやすさは物件によって大きく異なります。例えば、以下のような工夫がされている物件なら、ワンルームでも快適に暮らせます。
- 玄関とキッチンの間に目隠しになる壁や収納がある
- 広めの専有面積で圧迫感がない
- 換気システムが充実している
- 冷蔵庫置場が寝室から離れている
大切なのは、自分のライフスタイルに合っているかどうかです。料理をあまりせず、家賃を抑えたい方にとっては、ワンルームは非常に良い選択肢になります。
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7. まとめ:自分に合った間取りで快適な生活を!
ここまで、1Rと1Kの違いやメリット・デメリット、選び方のポイントまで詳しく解説してきました。最後にもう一度、重要なポイントをおさらいしましょう。
1Rと1Kの違いは「仕切りの有無」
1Rと1Kの違いは、居室とキッチンの間に仕切りがあるかどうか。たったこれだけの違いですが、日々の暮らしやすさに大きく影響します。
- 1R(ワンルーム):開放感があり家賃が安い。料理をあまりしない方、家賃重視の方におすすめ
- 1K(ワンケー):プライバシーが守られ、料理の匂いが気にならない。自炊派やプライバシー重視の方におすすめ
家賃重視か、プライバシー重視か
物件選びでは、何を優先するかを明確にすることが大切です。
- 家賃を抑えて、その分を貯金や趣味に回したい → 1R
- 多少家賃が高くても、快適でプライバシーが守られる空間がほしい → 1K
どちらが正解ということはありません。自分のライフスタイルや価値観に合った方を選びましょう。
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執筆監修

趙暉士(ちょうきし)|宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、管理業務主任者、2級ファイナンシャル・プランニング技能士
賃貸リーシングとコンサルタントを経験し、後に売買仲介業務に従事。
(株)大京穴吹不動産、都心営業部、渋谷店、流通営業1課
