
お得に引越しできる時期はある?不動産会社の繁忙期・閑散期について徹底解説!
「引っ越し費用をできるだけ抑えたい」「不動産会社が忙しくない時期を狙ったほうがお得なの?」そんな疑問をお持ちではありませんか?
引っ越しには家賃や敷金・礼金、引越し業者への支払いなど、さまざまな費用がかかります。できることなら少しでも節約したいというのが本音ですよね。実は、引っ越しをする時期によって、かかる費用が大きく変わることがあるんです。
不動産業界には「繁忙期」と「閑散期」があり、閑散期を狙えば引越し費用や初期費用を大幅に抑えられる可能性があります。しかし、閑散期にはデメリットもあるため、タイミングを逃してしまった方も多いのではないでしょうか。
この記事では、不動産会社の繁忙期・閑散期について詳しく解説しながら、どの時期でも賢く初期費用を抑えるコツをご紹介します。引っ越しを検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
- 不動産の繁忙期は2月~3月、次に9月~10月
- 不動産の閑散期に引越しをするとお得!
- 繁忙期・閑散期にかかわらず賃貸の初期費用を抑えるためのポイント
- まとめ:RENT Xで引っ越し費用を賢く節約しよう!
1. 不動産の繁忙期は2月~3月、次に9月~10月
まずは、不動産業界の繁忙期について理解しておきましょう。繁忙期を知っておくことで、逆に狙い目の時期も見えてきます。
2月~3月が最大の繁忙期
不動産業界で最も忙しい時期は、2月から3月です。この時期は「引っ越しシーズン」とも呼ばれ、物件探しをする人が一気に増加します。
なぜこの時期が繁忙期なのか?
- 進学・就職・転勤などで人の動きが大きい
4月は新年度のスタート時期です。大学進学や新社会人としての就職、会社の人事異動による転勤など、新生活を始める人が集中するため、2月〜3月に引っ越し先を探す人が急増します。 - 賃貸住宅の契約更新も多い
賃貸物件の多くは2年契約となっており、2月〜3月に契約した人は2年後の同じ時期に更新のタイミングを迎えます。更新料を払うより引っ越しを選ぶ人も多く、この時期の物件需要をさらに高めています。 - 新築物件の竣工が集中
新築マンションやアパートは、繁忙期(オンシーズン)までに完成させることを目指して工事を進める物件が多いです。そのため、2月〜3月には新築物件の入居者募集も増え、不動産市場全体が活気づきます。

9月~10月も第二の繁忙期
春の繁忙期ほどではありませんが、9月から10月にかけても不動産市場は活発になります。
9月〜10月が忙しいのはなぜか?
- 秋の転勤シーズン
企業によっては9月や10月に人事異動があり、転勤に伴う引っ越し需要が高まります。 - 後期日程で始まる大学生の一人暮らし
10月から大学の後期日程が始まるため、新たに一人暮らしを始める学生や、住み替えを検討する学生が物件を探し始めます。 - 結婚シーズンによる引越し
ジューンブライドで人気の6月に次いで、秋は結婚式が多い時期です。結婚を機に新居へ引っ越すカップルが増えるため、物件の需要も高まります。
繁忙期は物件の選択肢が豊富で新築物件も多い反面、家賃交渉が難しく、引越し業者の料金も高くなる傾向があります。また、不動産会社のスタッフも忙しいため、ゆっくり相談する時間が取りにくいというデメリットもあります。
2. 不動産の閑散期に引越しをするとお得!
繁忙期の特徴を理解したところで、次は閑散期のメリットについて見ていきましょう。閑散期とは、引っ越し需要が落ち着く時期のことで、一般的には4月〜5月、6月〜8月、11月〜1月が該当します。
閑散期に引っ越すことで、さまざまな面でお得になる可能性があります。
引越し業者もお得に利用できる
閑散期の大きなメリットの一つが、引越し業者の料金が安くなることです。
- 引越し料金が大幅に安くなる
繁忙期には予約が殺到する引越し業者も、閑散期には依頼数が少なくなります。そのため、料金を下げてでも仕事を確保したいと考える業者が多く、通常よりもお得な価格でサービスを利用できます。 - 繁忙期と比べて20%〜30%も安い
閑散期の引越し料金は、繁忙期と比較して20%〜30%程度安くなることが一般的です。例えば、繁忙期に10万円かかる引越しが、閑散期なら7万円〜8万円で済むケースもあります。数万円の差は大きいですよね。
閑散期は家賃や初期費用も安くなる
引越し業者だけでなく、物件そのものの条件も閑散期のほうが有利になることがあります。
- 値引きされている物件が増える
閑散期になると、大家さんや管理会社は空室を早く埋めるために、家賃を下げたり初期費用を抑えたりする物件が増えます。 - 家賃が下がるタイミング
特にGW明けあたりから家賃が下がる傾向があります。繁忙期に決まらなかった物件が、価格を見直して再募集されるためです。 - 礼金なしやフリーレントの条件が追加される
家賃だけでなく、礼金が無料になったり、フリーレント(一定期間の家賃無料)の条件が付いたりする物件も増えます。これにより初期費用を大幅に抑えることが可能です。

ゆっくりお部屋探しができる
閑散期のもう一つの魅力は、時間をかけて丁寧に物件探しができる点です。
- 不動産会社の担当者にも時間の余裕がある
繁忙期は1日に何組ものお客様を対応する必要があるため、担当者も忙しく、一人ひとりにじっくり時間を割くことが難しくなります。一方、閑散期は比較的余裕があるため、細かい希望を伝えたり、疑問点を相談したりしやすい環境です。 - じっくり相談に乗ってもらえる
物件の内見や条件交渉なども、時間をかけて丁寧に対応してもらえる可能性が高まります。複数の物件をじっくり比較検討したい方には、閑散期がおすすめです。
閑散期にもデメリットはある
もちろん、閑散期にもいくつかのデメリットがあります。
- 物件数そのものが少なめ
繁忙期に比べると、市場に出ている物件の総数は少なくなります。特に人気エリアや好条件の物件は、繁忙期のうちに決まってしまうことが多いです。 - 新築物件が少なめ
新築物件の多くは、繁忙期の入居者募集に間に合わせることを目指して建築されます。そのため、閑散期には新築物件の選択肢が限られる傾向があります。 - 部屋探し・引越しに体力が必要
閑散期は真夏や真冬と重なることが多く、内見で物件を回ったり、引越し作業をしたりするのに体力が必要になります。特に夏の暑さや冬の寒さは、引越し作業を大変にする要因です。
とはいえ、これらのデメリットを差し引いても、閑散期に引っ越すメリットは大きいと言えます。時期をずらせる方は、ぜひ閑散期を狙ってみてください。
3. 繁忙期・閑散期にかかわらず賃貸の初期費用を抑えるためのポイント
ここまで繁忙期と閑散期について解説してきましたが、「どうしても繁忙期に引っ越さなければならない」という方もいらっしゃるでしょう。また、閑散期でもさらにお得に引っ越したいという方もいるはずです。
実は、時期に関係なく初期費用を抑える方法があります。それが、物件の条件に注目することです。特に以下の3つのポイントを押さえることで、初期費用を大幅に削減できます。
敷金・礼金が無料の物件を選ぶ
敷金と礼金は、賃貸契約時に支払う初期費用の中でも大きな割合を占めます。
- 敷金は、退去時の原状回復費用や未払い家賃に充てられる保証金です。通常、家賃の1〜2カ月分が相場となっています。
- 礼金は、契約時に大家さんへ支払うお礼金のことです。こちらも家賃の1〜2カ月分が相場で、退去時に返還されないお金です。
この敷金・礼金が両方とも無料になる「ゼロゼロ物件」を選べば、初期費用を家賃2〜4カ月分も節約できることになります。
→ 併せて読みたい:ゼロゼロ物件とは?初期費用ゼロで入居できる仕組みを徹底解説
フリーレント物件を選ぶ
フリーレント物件とは、入居後の一定期間、家賃が無料になる物件のことです。
- 物件によって異なりますが、フリーレント期間は1〜2カ月が一般的です。例えば、家賃8万円で2カ月フリーレントの場合、16万円分の家賃が節約できる計算になります。
- 引っ越しや家具・家電の購入など、新生活では何かと出費がかさみます。そんな時に数カ月分の家賃が浮くのは非常に助かりますよね。
仲介手数料の費用がかからない物件を選ぶ
仲介手数料も、初期費用を抑えるうえで見逃せないポイントです。
- 仲介手数料は、不動産会社に支払う費用で、通常は家賃の1カ月分程度が相場です。この費用が無料になれば、それだけで数万円〜十数万円の節約になります。
- 敷金・礼金、フリーレントに加えて仲介手数料も無料になれば、初期費用は大幅に削減できます。これらの条件が揃った物件を探すことが、賢い引っ越しの第一歩です。
まとめ:RENT Xで引っ越し費用を賢く節約しよう!
この記事では、不動産業界の繁忙期・閑散期について詳しく解説し、それぞれの時期のメリット・デメリットをご紹介しました。
記事のポイントをおさらい
- 繁忙期は2月〜3月と9月〜10月
新生活や転勤のシーズンで物件数は多いが、家賃交渉が難しく引越し費用も高くなる。 - 閑散期は引越し費用や初期費用を抑えやすい
引越し業者の料金が20〜30%安くなり、家賃交渉もしやすい。ただし物件数は少なめ。 - 時期に関係なく初期費用を抑える方法がある
敷金・礼金無料、フリーレント、仲介手数料無料といった条件の物件を選ぶことで、大幅に節約できる。
そして何より、RENT Xを利用すれば、繁忙期でも閑散期でも、お得な条件の物件を見つけることができます。
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執筆監修

趙暉士(ちょうきし)|宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、管理業務主任者、2級ファイナンシャル・プランニング技能士
賃貸リーシングとコンサルタントを経験し、後に売買仲介業務に従事。
(株)大京穴吹不動産、都心営業部、渋谷店、流通営業1課
