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高級マンションにおける間取り選びのコツと最新トレンドを解説

高級マンション



高級マンションの購入や賃貸を検討する際、最も重要なのが「間取り」選びです。価格や立地が魅力的でも、実際の暮らしやすさを左右するのは間取りの良し悪しなんですよね。

でも、高級マンションの間取りって一般的なマンションとどう違うのか、どんなポイントをチェックすればいいのか、意外と分かりにくいものです。

この記事では、高級マンションならではの間取りの特徴から、選び方のコツ、最新のトレンドまで詳しく解説していきます。これから高級マンションをお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。



目次

  1. 高級マンションとは?定義と特徴
  2. 高級マンション間取りに見る標準モデル&トレンドパターン
  3. 高級マンション間取りの選び方&チェックポイント6点
  4. 【暮らし方別】高級マンションの最適間取りシミュレーション
  5. まとめ


1. 高級マンションとは?定義と特徴

まず基本的なところから押さえておきましょう。実は「高級マンション」に明確な定義はありません。不動産業界でも統一された基準があるわけではないんです。

ただ、一般的には価格が周辺相場よりも明らかに高額で、都心部では億単位の物件も珍しくありません。立地面では駅近で交通アクセスが良好だったり、都心の一等地や景観の良いエリアに建っていたりします。

共用施設も充実していますね。コンシェルジュサービスやフィットネスジム、ゲストルーム、ラウンジ、スカイガーデンなど、まるでホテルのような設備が整っています。

設計仕様にも特徴があって、高天井で開放感のある空間設計や、大型サッシによる眺望の良さ、充実した収納設備などが挙げられます。ウォークインクローゼットやシューズインクローゼット、トランクルームなどがしっかり備わっているんです。

サービス性の面では、24時間有人管理やクリーニング受付、タクシー手配、宅配ボックスや来客対応など、きめ細やかなサービスが受けられます。

こうした要素が総合的に充実しているマンションが、いわゆる高級マンションと呼ばれているわけです。特に間取りに関しては、採光の良さや広々とした空間、使い勝手の良い動線設計など、細部までこだわった設計が特徴といえます。



2. 高級マンション間取りに見る標準モデル&トレンドパターン

引用元(//www.mitsui-chintai.co.jp/resident/original/tbs_residence/planEquipment/)

高級マンションの間取りには、昔から採用されている「標準モデル」と、ライフスタイルの変化に合わせて進化した「トレンドパターン」があります。それぞれの特徴を知っておくことで、自分に合った物件選びがしやすくなりますよ。


間取りタイプ別の特徴

まず標準モデルから見ていきましょう。60〜80㎡の2LDKは、DINKSや小世帯向けの定番タイプです。リビングを広めに確保しつつ、寝室と趣味部屋や書斎として使える居室を備えた構成が一般的。夫婦二人の暮らしや、子どもが一人いる家族に適しています。

80〜100㎡の3LDKは、ファミリー層に最も人気のある間取りです。子ども部屋を2室確保できるうえ、リビングダイニングも十分な広さを確保できます。家族4人での生活に余裕を持って対応できる設計になっているんですね。

ペントハウスになると100㎡から200㎡以上の広さがあって、最上階や上層階に位置する特別仕様の住戸です。眺望を最大限に活かした大開口の窓や、プライベートテラスを備えることもあります。広さと眺望を重視する方向けの最高級タイプといえるでしょう。

一方で、トレンドパターンとしては、在宅ワークの普及に伴って2LDK+S(サービスルーム付き)が急増しています。Sはサービスルーム(DEN)と呼ばれる小部屋で、ワークスペースや趣味部屋として活用できるんです。

メゾネット形式も人気ですね。2フロアにわたる立体的な住空間で、1階にリビングやキッチン、2階に寝室という構成が多く、戸建て感覚で暮らせるのが魅力です。ワイドスパン住戸というのは、間口が広い住戸のこと。南向きの開口部を広く取れるため、採光が良好で開放感があります。


面積目安・天井高の傾向

標準モデルでは、ファミリー用は80〜100㎡が主流で、天井高は2.5〜2.6mが一般的です。標準的なマンションよりも20〜30cm高く設計されていて、この高さがあるだけで、かなり開放感が増すんですよ。

最近のトレンドパターンでは2つの方向性が見られます。一つは100㎡を超えるゆとりある住戸。もう一つは50㎡前後の1LDK〜2LDKというコンパクト高級タイプ。後者は立地や設備、デザイン性に特化した物件で、単身者や共働きDINKSに人気です。天井高は2.7m以上が増えており、中には3m近い物件もあります。ホテルライクな開放感を演出する設計が主流になってきているんですね。


窓・バルコニー・開口部の特徴

標準モデルでは、リビングには大開口の掃き出し窓とワイドバルコニーを配置します。奥行き2m以上のバルコニーがあれば、テーブルセットを置いてアウトドアリビングとしても楽しめますよ。また、二重サッシを採用して断熱性と防音性を確保しています。

トレンドパターンでは、タワーマンションの上層階で全面ガラスのコーナーウィンドウが人気です。2方向の眺望を同時に楽しめる贅沢な設計なんですよね。インナーバルコニー(半屋外空間)も増えていて、天候に左右されず、リビングの延長として使えるスペースで、セカンドリビングのような感覚で活用できるのが魅力です。


サービスルーム・収納設計の傾向

標準モデルでは、ウォークインクローゼット(WIC)を1〜2カ所設置するのが基本です。主寝室に大型WIC、もう一つの居室にも小型WICという構成が一般的ですね。シューズインクローゼット(SIC)も標準装備で、玄関周りをすっきり見せられます。

トレンドパターンでは、大型パントリーやファミリークローゼットの人気が高まっています。特にファミリークローゼットは、家族全員の衣類を一箇所に集約できるため、家事動線が劇的に改善されると好評なんです。サービスルーム(DEN)をワークスペースとして設計する物件も増加中で、在宅勤務を前提とした設計が主流になってきています。


高層階・眺望設計・方位配慮

標準モデルでは、南向きリビング+バルコニーという配置が王道です。日当たりと眺望を両立できる設計で、資産価値も高く保ちやすい間取りといえます。

トレンドパターンでは、北向きでも夜景やシティビューが素晴らしい場合は、あえて北向きを選ぶ方も増えています。特にタワーマンションの高層階では、夜景の美しさが資産価値に直結することもあるんですよ。ダブルバルコニーを備えた物件も人気で、朝日を浴びながらコーヒーを飲み、夕日を眺めながらディナーを楽しむという贅沢な暮らしが実現できます。

高級マンションの中でもこうしたトレンドが存在するので、自分にあった物件を選べるように標準モデルも知っておくとよいでしょう。



3. 高級マンション間取りの選び方&チェックポイント6点


ここからは実際に物件を選ぶ際の具体的なチェックポイントをご紹介します。


①生活動線のチェック

まず大切なのが生活動線です。玄関からリビング、キッチン、水回りへの動線がスムーズかどうかをチェックしましょう。図面を見る際は、ドアを開閉するたびに人がすれ違わないか確認してみてください。モデルルームでは実際に歩いてみることをおすすめします。

良い例としては、キッチンから洗面室が近く、料理と洗濯を並行して進められる動線が挙げられます。回遊動線がある間取りは特に便利です。逆に避けたいのは、廊下が長く、部屋に行くのに遠回りが必要な間取りです。


②採光のチェック

採光も非常に重要なポイントです。リビングや主要居室が南向きかどうか、窓の大きさや開口部の配置をチェックしましょう。まず方位を確認してください。南東向きがベストで、次に南向き、東向きの順に良好です。

現地内覧は必ず昼間に行ってください。できれば晴れた日の午前10時から午後2時の間がおすすめです。良い例としては、リビングにワイドスパン窓があり、自然光が十分に入る間取りです。避けたいのは、隣の建物で日中でも薄暗い間取りですね。


③通風のチェック

通風も忘れてはいけないポイントです。2面採光か、窓の位置関係で風が通るかどうかを確認しましょう。高級マンションは気密性が高いぶん、風が通らないと空気がこもりやすくなるんです。

図面で「窓が対角にあるか」を確認してください。内覧では実際に窓を開けて風通しを体感してみましょう。良い例としては、南北に窓があり風が抜ける設計です。避けたいのは1面採光のみで風が通らない間取りですね。


④プライバシーのチェック

プライバシーの確保も大切なポイントです。玄関ドアを開けたら室内が丸見えにならないか、隣戸や共用廊下から視線が入らないかをチェックしましょう。

図面で玄関とリビングの位置関係を確認してください。実際に内覧する際は、共用廊下から窓を覗いてみてください。良い例としては、アルコーブ付き玄関で視線を遮る設計が挙げられます。避けたいのは、ドアを開けるとリビングが丸見えの間取りです。


⑤可変性のチェック

可変性、つまり間仕切りで部屋数を増減できるかどうかも、長く住むうえで重要なポイントです。図面に「可動式間仕切り」や「将来間仕切り設置可能」の記載があるか確認してください。

良い例としては、将来2LDKから3LDKに変更可能な設計です。避けたいのは壁が固定でレイアウト変更不可の間取りですね。


⑥収納量のチェック

最後に収納量のチェックです。ウォークインクローゼット、シューズインクローゼット、パントリーなど大型収納の有無を確認しましょう。専有面積に対する収納比率8〜10%が理想的な比率です。

良い例としては、ウォークインクローゼット、シューズインクローゼット、納戸が揃っている間取りです。避けたいのは収納が小さく、家具で補う必要がある間取りですね。

上記のポイントを物件選びの際に意識すると、生活しやすい間取りを見つけられます。


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4. 【暮らし方別】高級マンションの最適間取りシミュレーション

ここからは、具体的な暮らし方のパターン別に、最適な間取りをご紹介していきます。


①単身・DINKS向けプラン

単身者や共働きのDINKS世帯には、60〜70㎡の1LDKから2LDKが標準的な広さとしておすすめです。広めのリビングで開放感を重視した設計が人気ですね。サービスルーム(DEN)を設けた2LDK+Sなら、在宅ワークスペースや趣味部屋として活用できます。二人暮らしなら収納は最小限に抑えて、その分をリビングの広さやデザイン性、眺望に振り分ける設計が主流です。


②ファミリー向けプラン

ファミリー世帯には、80〜100㎡以上の3LDKが基本です。子ども部屋を2室確保できるレイアウトが人気ですね。リビングを中心に家族の動線が集まる設計が理想的です。対面キッチンやオープンプランを採用することで、料理をしながら子どもの様子を見守れます。大型収納で生活感を隠しやすい設計が必須です。


③在宅勤務・趣味用途を考慮したプラン

在宅ワークが多い方や趣味を大切にしたい方には、2LDK+Sや3LDKの一室を「ワークスペース」や「趣味部屋」として利用するプランが増えています。防音性を高めた書斎やシアタールーム仕様も人気です。バルコニーやインナーテラスを利用して、リフレッシュ空間を確保するのもおすすめですよ。


④将来の子ども部屋対応・可変性プラン

将来的な変化を見据えた可変性プランも注目されています。2LDKの可動式間仕切りで3LDKに変更できる柔軟な設計が人気です。子どもの成長に応じて「広い1部屋を2部屋」に分けられる構造がポイントです。将来は子どもが独立した後、再び大空間リビングとして活用できるのも魅力ですね。


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5. まとめ:自分に合った間取りを選んで、高級マンションで快適な暮らしを手に入れよう!

ここまで高級マンションの間取りについて、様々な角度から解説してきました。

高級マンションの間取りには、長年支持される標準モデルと、時代に合わせて進化したトレンドパターンがあります。どちらが自分のライフスタイルに合うのか、しっかり見極めることが大切です。在宅ワークが多いなら2LDK+Sのようなサービスルーム付き、子育て中なら回遊動線のある3LDK、将来を見据えるなら可変性のある間取りというように、現在と将来の両方を考えた選択が求められます。

生活動線、採光、通風、プライバシー、可変性、収納量という6つのポイントをしっかりチェックすることで、入居後の後悔を防げます。特に図面だけでは分からない部分も多いので、必ず現地内覧を行い、実際に歩いてみたり、窓から眺望を確認したりすることが重要です。

単身・DINKS、ファミリー、在宅ワーク重視、将来の可変性重視など、自分の暮らし方に合った間取りを選ぶことが何より大切です。今だけでなく、5年後、10年後のライフステージの変化も想像しながら選ぶと、長く快適に住み続けられる物件に出会えますよ。


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高級マンションの間取り選びは、これからの暮らしの質を大きく左右する重要な決断です。本記事でご紹介したポイントを参考に、じっくりと比較検討してみてください。標準モデルの安心感も魅力的ですし、最新トレンドの機能性やデザイン性も捨てがたいですよね。大切なのは、他人の評価ではなく、あなた自身が快適に暮らせる間取りを選ぶことです。


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執筆監修

趙暉士(ちょうきし)|宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、管理業務主任者、2級ファイナンシャル・プランニング技能士

賃貸リーシングとコンサルタントを経験し、後に売買仲介業務に従事。

(株)大京穴吹不動産、都心営業部、渋谷店、流通営業1課