
「夢をよく覚えている人」は要注意? 眠りの浅さは"部屋"が原因かもしれない
誰かに追いかけられて、刺される夢。ハッと飛び起きたら心臓がドキドキしていて、時計を見たらまだ夜中の3時…。そんな経験、ありませんか?
「刺される夢」のような怖い夢を見ると、つい夢占いで意味を調べたくなりますよね。でも、ちょっと視点を変えてみてほしいんです。そもそも、なぜその夢を朝まではっきり覚えているのでしょうか。
実は、夢をよく覚えている人は、夜中に目が覚めている時間が長い傾向があることがわかっています。そしてその「夜中の目覚め」のきっかけは、ストレスや体調だけでなく、毎晩寝ている「部屋」に隠れていることも少なくありません。
この記事では、夢と眠りの浅さの関係から、睡眠を妨げる部屋の要因、内見で確認したいチェックポイント、今の部屋でできる工夫までをわかりやすく解説します。「最近ぐっすり眠れていないかも」と感じている方は、ぜひ次の部屋探しの参考にしてくださいね。
1. 「夢をよく覚えている人」は要注意? 眠りの浅さは"部屋"が原因かもしれない

夢は誰でも毎晩見ている
「自分は夢を見ない」という人もいますが、実は夢は誰でも毎晩見ているといわれています。人の睡眠は、脳が活発に働く浅い眠りの「レム睡眠」と、脳も体も休む深い眠りの「ノンレム睡眠」が、一晩に何度も入れ替わる仕組みになっています。鮮明な夢を見やすいのは、このレム睡眠のときです。
つまり、夢を見ない人がいるわけではなく、見た夢を「覚えている人」と「忘れている人」がいるだけなんですね。刺される夢のような怖い夢は、夢占いではストレスのあらわれなどと言われますが、科学的にはまだはっきりしていない部分が多いので、内容を気にしすぎる必要はありません。それよりも注目したいのは、「なぜ覚えているのか」のほうです。
覚えているかどうかは「目覚め方」がカギ
夢の記憶はとても消えやすく、眠ったままだと朝までにほとんど忘れてしまいます。ところが、夢の途中や直後に一度目が覚めると、内容が記憶に残りやすくなるんです。
フランスの研究チームによる研究では、夢をよく覚えている人は、ほとんど覚えていない人に比べて夜中に目が覚めている時間が平均で約15分長く、眠っている間も周りの音に対する脳の反応が大きい傾向があったと報告されています。
つまり「夢をよく覚えている」のは、自分では気づかないうちに夜中に何度か目が覚めているサインかもしれない、ということです。
夜中の目覚めは、部屋が原因のことも
夜中に目が覚める原因は、ストレスやお酒、寝る前のスマホなど人それぞれですが、意外と見落とされがちなのが部屋の環境です。深夜に通り過ぎるバイクの音や、カーテンの隙間から入る街灯の光、明け方の冷え込みは、はっきり起きたと自覚しないレベルでも眠りを浅くすることがあります。
特に、夢をよく覚えている人が音に反応しやすいのだとすれば、寝室の環境はなおさら大切です。「しっかり寝たはずなのに疲れが取れない」と感じるなら、一度部屋を見直してみる価値は十分にありますよ。
2. 眠りを妨げる部屋の3大要因「音・光・温度」

眠っていても耳は働いている
目はまぶたを閉じれば光を遮れますが、耳にはふたがありません。眠っている間も、耳は周りの音を拾い続けているんです。
賃貸物件でよくあるのは、線路沿いの終電や始発の音、幹線道路を走るトラックの音、隣の部屋の話し声や上の階の足音などです。早朝のゴミ収集車や、共用廊下を歩く足音が気になるという人も少なくありません。厄介なのは、こうした音で完全に目が覚めなくても、眠りが浅くなっていることがある点です。
わずかな明るさでも眠りは浅くなる
私たちの体は、暗くなると眠りを促すホルモン「メラトニン」が分泌されやすくなる仕組みになっています。逆に夜に光を浴びるとその分泌が抑えられ、眠りが浅くなりやすいといわれています。厚生労働省の「Good Sleepガイド」でも、日中はしっかり体を動かし、「夜は暗く静かな環境で休む」というメリハリが大切だと紹介されています。
暑すぎ・寒すぎは夜中の目覚めのもと
人は眠りにつくとき、手足から熱を逃がして体の内部の温度を少し下げることで、深い眠りに入っていきます。そのため、寝室が暑すぎると寝苦しくなり、寒すぎると体がこわばって目が覚めやすくなるんです。
特に断熱性の低い部屋は、夏は熱がこもり、冬は明け方にぐっと冷え込みます。最上階や角部屋は外気の影響を受けやすいので、眺めや開放感だけでなく断熱性能もあわせて確認しておくと安心ですよ。
3. 内見で確認したい、ぐっすり眠れる部屋のチェックポイント

寝室にする部屋の「向き」と「窓」を確認する
まずは、どの部屋を寝室にするかをイメージして、その部屋の窓の向きと位置を確認しましょう。東向きは朝日で自然に目覚めたい人には向いていますが、できるだけ長く眠りたい人には北向きや西向きの部屋もおすすめです。
窓が大通りや線路、街灯に面していないかも見ておきたいところです。1LDKや2LDKなら、道路から離れた静かな側の部屋を寝室にできるかどうかも考えておくといいですね。
窓を閉めて「静かさ」を体感する
内見中は間取りや収納に目が行きがちですが、ぜひ一度窓をすべて閉めて、1〜2分ほど耳を澄ませてみてください。窓は壁よりも音が入りやすい場所なので、外の音がどれくらい聞こえるかでサッシの性能がおおよそわかります。二重サッシや複層ガラスの物件なら、外の音はかなり和らぎますよ。
壁や床の厚さをチェックする
隣や上の階の生活音は、建物の構造で大きく変わります。一般的に、木造や鉄骨造より鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)のほうが音を通しにくいとされているので、物件資料の「構造」欄は必ず確認しましょう。
内見では、隣の部屋と接する壁を軽くノックしてみるのもおすすめです。「コンコン」と軽く響くようなら、壁が薄いかもしれません。隣との間にクローゼットがある間取りや、寝室が共用廊下やエレベーターから離れている部屋なら、音の心配はぐっと減ります。
夜の周辺環境を見ておく
内見はたいてい昼間ですが、眠りに関わるのは夜の環境です。昼は静かな住宅街でも、夜になると近くの飲食店がにぎやかになったり、コンビニの明かりが一晩中ついていたりすることもあります。できれば夜にも一度、物件の周りを歩いてみてください。
断熱性と空調の位置を確かめる
最後に、窓がペアガラスになっているか、寝室にエアコンがあるかもチェックしておきましょう。温度変化に敏感な方は、断熱性能が高い傾向にある新築マンションから探してみるのもひとつの手です。
また、エアコンの風がベッドに直接当たると、冷えや乾燥で目が覚める原因になります。内見のときに「ベッドをどこに置くか」までイメージしておくと失敗しにくいですよ。
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4. 今の部屋でもできる、眠りの質を上げる工夫

遮光カーテンで光をシャットアウト
一番手軽なのが、遮光カーテンへの交換です。遮光等級は1級がもっとも光を通しにくいので、街灯や朝日が気になる方は1級を選ぶと安心です。ただ、カーテンの上や横の隙間から光が漏れることもあるので、少し大きめのサイズを選んだり、カーテンボックスを取り付けたりするとより効果的です。
手軽な防音対策を取り入れる
賃貸でも、原状回復できる範囲の防音対策なら気軽に始められます。窓の隙間に隙間テープを貼ったり、厚手の防音カーテンに替えたりするだけでも、外の音はずいぶん和らぎます。隣の部屋の音が気になるなら、接している壁側に本棚などの大きな家具を置くのもおすすめです。
ベッドの位置を見直す
窓のすぐそばは、外の音や光、夏の暑さや冬の冷気が伝わりやすい場所です。できればベッドは窓から少し離し、隣の住戸と接する壁や共用廊下側の壁にもぴったりつけないほうが安心です。
寝室の温度と湿度を整える
夏の熱帯夜は、エアコンを切ると夜中に室温が上がって目が覚める原因になります。設定温度を少し高めにして、朝まで弱くつけておくのもひとつの方法です。
冬は冷えすぎに注意しましょう。WHO(世界保健機関)は冬の室温を18℃以上に保つことを推奨していますが、日本の冬の寝室の平均気温は12.8℃だったという調査報告もあります。
湿度は40〜60%程度が快適な目安とされています。冬は暖房で乾燥しやすいので、加湿器を使うと喉の乾燥による目覚めも防ぎやすくなりますよ。
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5. まとめ:ぐっすり眠れる部屋選びは、RENT-Xにご相談ください
刺される夢のような怖い夢で飛び起きたり、毎朝夢をはっきり覚えていたりするのは、夜中に何度か目が覚めているサインかもしれません。そして、そのきっかけは寝室の「音・光・温度」に隠れていることがあります。
内見では寝室の向きや窓、静かさ、壁の厚さ、夜の周辺環境、断熱性をチェックし、今の部屋では遮光カーテンや防音対策、ベッドの配置、温度と湿度の調整から始めてみてください。次の引っ越しでは、家賃や間取りだけでなく「ぐっすり眠れるかどうか」という視点でも部屋を選んでみてくださいね。

執筆監修

趙暉士(ちょうきし)|宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、管理業務主任者、2級ファイナンシャル・プランニング技能士
賃貸リーシングとコンサルタントを経験し、後に売買仲介業務に従事。
(株)大京穴吹不動産、都心営業部、渋谷店、流通営業1課


