
「好きだけど一緒に寝るのはしんどい」同棲カップルの寝室問題、同棲して初めて気づく「一緒に寝る」の難しさをお部屋探しで解決する
「大好きな人と毎晩一緒に眠れるなんて幸せ!」と思って始めた同棲生活。でも実際に暮らしてみると、「隣のいびきで眠れない」「布団を取られて夜中に目が覚める」「相手の目覚ましで毎朝起こされる」なんて悩みが出てきて、寝不足でぐったり……という方は意外と多いんです。
「好きなのに、一緒に寝るのがしんどいなんて言いづらい」「寝室を分けたいって言ったら傷つけちゃうかな」と、一人でモヤモヤしていませんか?
実はこの「同棲の寝室どうする問題」、多くのカップルが一度はぶつかる壁です。そして、話し合いや工夫だけでなく、住む部屋の間取りを見直すことで、すっきり解決できることも少なくありません。
この記事では、同棲して初めて気づく「一緒に寝る」しんどさの正体から、ほかのカップルが実際どうしているのか、寝室問題を解決する間取りの選び方、後悔しないお部屋探しのコツまでまとめてご紹介します。これから同棲を始めるカップルも、今まさに寝室問題で悩んでいるカップルも、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1. 同棲して初めて気づく「一緒に寝る」のしんどさ

付き合っているときのお泊まりなら、多少眠れなくても「楽しかったからいいか」で済みますよね。でも同棲は毎日のこと。小さなストレスでも積み重なると、睡眠不足やイライラの原因になってしまいます。まずは、多くのカップルが同棲してから気づく「一緒に寝るしんどさ」を見ていきましょう。
いびきや歯ぎしりで眠れない
寝室の悩みでいちばん多く聞かれるのが、いびきや歯ぎしりなどの「音」の問題です。本人は寝ているので気づいていないことがほとんどで、悪気がないぶん「うるさい」とはなかなか言い出しにくいもの。
耳栓で乗り切ろうとしても、慣れないうちは違和感で眠れなかったり、相手のアラームまで聞こえなくなったりと、根本的な解決にはなりにくいのが実情です。毎晩のことなので、我慢を続けるうちに寝不足が慢性化してしまう人も少なくありません。
寝相や布団の取り合いで夜中に目が覚める
寝返りのたびにベッドが揺れる、腕や足が飛んでくる、気づいたら掛け布団を全部持っていかれている……。寝相の問題も、同棲して初めて知ることが多いポイントです。
特にセミダブル(幅約120cm)やダブル(幅約140cm)のベッドに2人で寝る場合、1人あたりの幅はシングルベッド(幅約97cm)より狭くなります。体格が大きいカップルや寝返りの多い人にとっては、思った以上に窮屈に感じるかもしれません。
暑い・寒いの感じ方が違う
「エアコンをつけたい彼」と「寒いから消したい彼女」のように、体感温度の違いも地味にストレスがたまるポイントです。夏はエアコンの設定温度、冬は布団の枚数や暖房をめぐって、毎晩小さな攻防が起きているカップルも多いのではないでしょうか。
寝る時間・起きる時間がバラバラ
どちらかがシフト勤務だったり、朝型と夜型だったりすると、生活リズムのズレが大きな悩みになります。先に寝ている人は、あとから寝室に入ってくる物音やスマホの光で目が覚めてしまいますし、朝早く起きる人のアラームや身支度の音で、もう一方が起こされてしまうことも。
お互いに気をつかって音を立てないようにするのも、毎日となると疲れてしまいますよね。
一人の時間がなくて気が休まらない
意外と見落としがちなのが「一人の時間がない」というしんどさです。寝る前にゆっくり動画を見たり、本を読んだり、ぼーっとしたり。一人暮らしのときは当たり前だった時間が、同棲するとなくなってしまうんです。
どんなに好きな相手でも、24時間ずっと一緒だと気が休まらないもの。「寝室くらいは一人になりたい」と感じるのは、決してわがままではありません。
2. 実際どうしてる?一緒に寝る派・別々に寝る派のリアル

「寝室を分けたいけど、みんなはどうしてるんだろう?」と気になる方も多いはず。ここでは、アンケート調査の結果をもとに、同棲カップルの寝室事情をのぞいてみましょう。
同棲カップルの寝室事情、一緒と別々の割合は?
同棲経験のある男女100名を対象にした不動産会社のアンケートでは、次のような結果が出ています。
実際に同棲しているカップルの多くは、同じ寝室で寝ているようです。ただし、これはあくまで「今どうしているか」の数字。「本当はどうしたいか」を聞くと、少し違った結果が見えてきます。
女性を対象にしたCanCamのアンケートでは、「同棲・結婚してもベッドはそれぞれ欲しいか」という質問に対して、回答が次のように分かれました。
回答 | 割合 |
|---|---|
一緒に寝たい | 39% |
寝室は一緒でもベッドは別がいい | 39% |
寝室も別がいい | 22% |
「一緒に寝たい派」と「ベッドは別がいい派」が同じ割合で、寝室ごと分けたい人を合わせると6割以上が「一人で寝たい」と考えていることになります。
とまとめられています。つまり、「本当は別々に寝たいけど、間取りや言い出しにくさの問題で一緒に寝ている」というカップルも少なくないと考えられそうです。
一緒に寝る派の理由「スキンシップや会話の時間になる」
一緒に寝る派の理由として多いのは、「せっかく同棲するなら一緒にいたい」という気持ちです。お互い仕事で忙しいと、ゆっくり話せるのは寝る前のベッドの中だけ、というカップルも多いですよね。
その日あったことを話したり、何気ないスキンシップをとったりする時間は、2人の関係を深める大切なひととき。「隣に誰かがいると安心して眠れる」という人もいます。また、寝室が1部屋で済むぶん、間取りをコンパクトにできて家賃を抑えやすいという現実的なメリットもあります。
別々に寝る派の理由「ぐっすり眠れて、ケンカも減った」
一方、別々に寝る派からは「寝室を分けてから睡眠の質が上がった」という声がよく聞かれます。いびきや寝相、生活リズムの違いに気をつかわなくてよくなるので、朝までぐっすり眠れるようになったというわけです。
しっかり眠れると気持ちにも余裕が生まれ、「寝不足でイライラしてケンカすることがなくなった」というカップルも。お互いのために寝室を分ける、という前向きな選択をしている人が多いのが特徴です。
「ベッドは別、部屋は同じ」という中間派も
「寝室を完全に分けるのはさみしい。でも同じベッドだと眠れない」というカップルに人気なのが、同じ寝室にシングルベッドを2台並べるスタイルです。
寝る直前まで一緒に話せて、眠るときはそれぞれのスペースで快適に過ごせる、まさにいいとこ取り。寝返りの振動が伝わりにくく、布団の取り合いも起きません。ベッドをくっつけて並べればほぼダブルベッド感覚で使えますし、少し離して置けば距離感も調整できます。
寝室を分けると仲が悪くなる?よくある誤解
「寝室が別=冷めている」「別々に寝たらレスになりそう」というイメージから、寝室を分けることに抵抗を感じる人もいるかもしれません。
でも、実際はそうとも限りません。東京ガス都市生活研究所が別室で寝ている夫婦を中心に行った調査では、別室就寝が夫婦関係を良好に保つのに役立っていると感じている人が、男性で56%、女性で66%にのぼったそうです。
この調査は夫婦が対象ですが、同棲カップルにも同じことがいえるはず。大切なのは「どこで寝るか」よりも、寝室を分けても会話やスキンシップの時間をきちんと持つこと。寝る前にリビングで過ごす時間を決めておくなど、2人なりのルールを作れば、むしろ関係がよくなることも十分にありえます。
3. 寝室問題を解決する間取りの選び方

寝室の悩みは、話し合いや寝具の工夫である程度やわらげられます。でも、いちばん根本的に解決できるのは「間取り選び」です。ここでは、悩みのタイプ別におすすめの間取りをご紹介します。
一緒に寝たいけど快適さも欲しいなら「広めの1LDK」
「やっぱり同じ部屋で寝たい。でも寝相や窮屈さは解消したい」というカップルには、寝室が広めの1LDKがおすすめです。
ポイントは、寝室にどのサイズのベッドが置けるか。2人でゆったり眠るならクイーンサイズ(幅約160cm)以上、またはシングルベッド2台(合計幅約194cm)を置ける広さがあると安心です。目安としては寝室6畳以上、できれば7〜8畳あるとベッドの両サイドに通路が確保でき、夜中にトイレに立つときも相手を起こしにくくなります。
専有面積でいうと、40㎡以上の1LDKを目安に探すと、寝室とリビングの両方にゆとりのある物件が見つかりやすいですよ。
生活リズムが違うなら「2DK・2LDK」で寝室を分ける
シフト勤務や朝型・夜型の違いで寝る時間がバラバラなカップルは、思い切って寝室を分けるのがいちばんの解決策です。それぞれが自分の部屋で眠れば、相手の物音やアラーム、照明を気にする必要がなくなります。
家賃を抑えたいなら2DK、リビングでくつろぐ時間も大切にしたいなら2LDKが向いています。2DKは築年数がやや経った物件に多い間取りですが、そのぶん家賃が手ごろなのが魅力。2LDKは広いリビングで一緒に過ごす時間を確保しつつ、夜はそれぞれの部屋で眠れるので、「一緒の時間」と「一人の時間」のバランスがとりやすい間取りです。
いびきや音が気になるなら「部屋の配置」もチェック
寝室を分けても、部屋同士が壁1枚で隣り合っていると、いびきや物音が聞こえてしまうことがあります。音の悩みを解消したいなら、間取り図で「部屋の配置」まで確認しましょう。
おすすめは、リビングや廊下をはさんで2つの部屋が離れている「振り分けタイプ」の間取りです。部屋同士の間に空間があるので、音が伝わりにくくなります。反対に、2つの部屋が引き戸1枚でつながっている「続き間タイプ」は、開ければ広く使える一方で音は筒抜けになりやすいので注意が必要です。
あわせて、建物の構造もチェックしておきたいポイント。一般的に、木造や軽量鉄骨造よりも、鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)のほうが遮音性が高いといわれています。
一人の時間が欲しいなら「個室+共有の寝室」という選択肢
「寝るのは一緒がいい。でも一人になれる場所も欲しい」というカップルには、寝室は共有にして、もう1部屋を書斎や趣味部屋として使う方法があります。
2LDKなら、1部屋を2人の寝室に、もう1部屋をどちらかの個室やワークスペースにするのが定番の使い方。在宅ワークのあるカップルなら、オンライン会議中に相手に気をつかわなくて済むというメリットもあります。2人とも個室が欲しい場合は、3LDKや、2LDK+DEN(納戸・サービスルーム)といった間取りも選択肢に入れてみましょう。
将来の変化も考えて「どちらにも対応できる間取り」を
同棲を始めた当初は「一緒に寝たい」と思っていても、暮らすうちに「やっぱり別々のほうがいいかも」と気持ちが変わることはよくあります。仕事が変わって生活リズムがずれたり、どちらかのいびきがひどくなったりすることもあるでしょう。
そこでおすすめなのが、最初から2部屋ある間取りを選んでおくこと。2LDKなら、はじめは1部屋を寝室、もう1部屋を書斎や収納部屋として使い、必要になったらそこを2つ目の寝室に切り替えられます。引っ越さずに寝室スタイルを変えられるので、更新のたびに住み替えを考えなくて済みますよ。
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4. 同棲のお部屋探しで後悔しないために

寝室問題を解決できる間取りがわかったら、いよいよお部屋探しです。住み始めてから「こんなはずじゃなかった」とならないために、押さえておきたいポイントを紹介します。
物件探しの前に「寝室をどうしたいか」を2人で話し合う
お部屋探しを始める前に、まずは「寝室をどうするか」を2人でしっかり話し合っておきましょう。一緒に寝たいのか、ベッドだけ分けたいのか、寝室ごと分けたいのか。ここが決まっていないと、候補にする間取りも絞れません。
「別々に寝たい」と伝えるのは勇気がいるかもしれませんが、「嫌いだからじゃなくて、ぐっすり眠って元気に過ごしたいから」と理由をセットで伝えると、相手も受け止めやすくなります。あわせて、それぞれの起床・就寝時間や、いびき・寝相の自覚があるかなども共有しておくと、どんな間取りが合うかが見えてきますよ。
家賃と間取りのバランスを決めておく
寝室を分けようとすると、どうしても部屋数が増え、家賃も上がりがちです。同じエリアで比べると、1LDKから2LDKにするだけで月々の家賃が数万円上がることも珍しくありません。
そこで、2人で出せる家賃の上限を最初に決めておきましょう。予算内で部屋数を確保したいなら、駅からの距離や築年数の条件を少しゆるめる、都心から数駅離れたエリアも候補に入れる、といった調整が効果的です。
内見では「寝室」を重点的にチェック
内見ではリビングやキッチンに目が行きがちですが、寝室問題を解決したいなら寝室になる部屋こそしっかり確認しましょう。
- 広さとベッドの配置
- 置きたいベッドのサイズを決めておき、メジャーで実際に測る。ドアの開閉やクローゼットの扉とぶつからないかも確認
- コンセントの位置
- ベッドサイドでスマホを充電できるか、照明やサーキュレーターを置けるか
- 窓の向きと外の音
- 朝日が強く入りすぎないか、道路や線路に面していて夜うるさくないか
- 部屋同士の距離と壁
- 寝室を分ける場合、2つの部屋が隣り合っていないか、壁をノックして薄くないか確かめる
- エアコンの有無
- 寝室を分けるなら、両方の部屋にエアコンが付いているか
可能であれば、夜の時間帯に周辺を歩いてみると、昼間には気づかない騒音や明るさもわかりますよ。
迷ったら不動産会社に「寝室の悩み」も相談してみる
「どの間取りがいいか決めきれない」「予算内で2部屋ある物件が見つからない」というときは、不動産会社に相談してみるのも一つの方法です。
そのときは、「2人で住む部屋」とだけ伝えるのではなく、「生活リズムが違うので寝室を分けたい」「いびきが気になるので部屋が離れている間取りがいい」など、寝室の悩みまで具体的に伝えるのがコツ。条件が明確になるほど、プロも希望に合った物件を提案しやすくなります。
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まとめ
「好きだけど一緒に寝るのはしんどい」という悩みは、決してめずらしいものではありません。いびきや寝相、体感温度の違い、生活リズムのズレ、一人の時間がないこと。どれも同棲して初めて気づく、リアルな悩みです。
アンケートを見ても、実際は同じ寝室で寝ているカップルが多い一方で、「本当は一人で寝たい」と考えている人も多数派でした。寝室を分けることは仲が悪い証拠ではなく、お互いが気持ちよく暮らすための前向きな選択肢の一つです。
まずは2人で「寝室をどうしたいか」を話し合い、予算とのバランスを考えながら、ぐっすり眠れるお部屋を探してみてくださいね。

執筆監修

趙暉士(ちょうきし)|宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、管理業務主任者、2級ファイナンシャル・プランニング技能士
賃貸リーシングとコンサルタントを経験し、後に売買仲介業務に従事。
(株)大京穴吹不動産、都心営業部、渋谷店、流通営業1課


