
「サブスク型賃貸」とは?おすすめの点や普通の賃貸との違いなど徹底解説
最近、賃貸物件の探し方が大きく変わってきているのをご存じですか?従来の「敷金・礼金・仲介手数料」といった初期費用に数十万円もかかる賃貸契約ではなく、月額料金だけで住めるサブスクリプション型の賃貸サービスが注目を集めています。
「サブスク賃貸」と呼ばれるこの新しい住まい方は、NetflixやSpotifyのような定額制サービスと同じ感覚で部屋を借りられる仕組みです。特に、転勤が多い方やリモートワークをしている方、ライフスタイルの変化が予想される若い世代から高い支持を得ているんです。
でも、「本当にメリットばかりなの?」「普通の賃貸とどう違うの?」と疑問に思う方も多いはず。この記事では、サブスク型賃貸の仕組みから、メリット・デメリット、どんな人に向いているのかまで、詳しく解説していきます。
目次
1. 「サブスク型賃貸」とは?
サブスク型賃貸とは、従来の賃貸契約とは大きく異なる、新しい住まいのスタイルです。一般的な賃貸物件では、契約時に敷金・礼金・仲介手数料といった初期費用が必要で、場合によっては数十万円から100万円近い出費になることも珍しくありません。さらに、家具や家電を一から揃える必要があり、引っ越しには相当な手間と費用がかかります。
しかし、サブスク型賃貸では、こうした負担が大幅に軽減されます。
敷金も保証料も不要
サブスク型賃貸の最大の特徴は、なんといっても初期費用がほとんどかからないこと。通常の賃貸契約で必要な敷金(家賃の1〜2ヶ月分)、礼金(家賃の1〜2ヶ月分)、仲介手数料(家賃の0.5〜1ヶ月分)、保証会社への保証料などが基本的に不要です。
例えば、家賃10万円の物件を普通に借りる場合、初期費用だけで40〜50万円ほどかかることも。でもサブスク型賃貸なら、初月の月額料金と簡単な手数料だけで入居できるケースがほとんど。これって、とても大きなメリットですよね。
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家具や家電もあらかじめ備え付けられている
サブスク型賃貸のもう一つの魅力は、家具・家電が最初から揃っていること。ベッド、テーブル、椅子、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、テレビなど、生活に必要なものが一通り設置されているため、引っ越し当日からすぐに快適な生活を始められます。
通常の賃貸では、家具・家電を購入するだけで20〜30万円はかかりますし、引っ越しの際に運搬する手間も大変です。でもサブスク型賃貸なら、自分の服や身の回りの物を持っていくだけでOK。引っ越しがスーツケース一つで完結することもあるんです。
契約当日からすぐに居住可能
従来の賃貸契約では、入居審査に数日から1週間程度かかり、契約書の作成や鍵の受け渡しなど、実際に住めるようになるまでに時間がかかります。しかし、サブスク型賃貸では、多くの場合、申し込みから数時間〜数日以内に入居可能です。
急な転勤や出張、突然の引っ越しが必要になった時でも、すぐに対応できるのは大きな安心材料になりますよね。

2. なぜ人気なの?
サブスク型賃貸がこれほど注目されているのには、明確な理由があります。ここでは、特に人気の高い3つのポイントについて詳しく見ていきましょう。
必要なのは賃料だけ
サブスク型賃貸の料金体系は、とてもシンプル。月額料金を支払うだけで、生活に必要なさまざまなサービスが含まれているケースが多いんです。
電気代、水道代、ガス代といった光熱費が月額料金に含まれているサービスが一般的。さらに、インターネット使用料や管理費なども込みになっていることが多く、毎月の支払いを一本化できます。
通常の賃貸では、家賃以外にも光熱費(月1〜2万円程度)、インターネット料金(月4,000〜6,000円程度)、管理費(月数千円〜1万円程度)などが別途かかるため、実際の支出を把握しにくいもの。でもサブスク型賃貸なら、「月額〇〇円」と決まっているので、生活費の管理がしやすくなります。
ホテルライクな生活も可能
サービスによっては、部屋の定期清掃やゴミ捨てサービス、さらには寝具・衣類のクリーニングサービスまで含まれているものも。まるでホテルに暮らしているような快適さを味わえるんです。
忙しいビジネスパーソンやクリエイターの方にとって、家事の負担が減るのは大きなメリット。仕事や趣味に時間を使えるようになりますね。
自由に部屋を移動できる
サブスク型賃貸の中には、複数の物件を展開しているサービスも多く、契約期間中に部屋を自由に移動できるプランがあります。
例えば、今月は都心のオフィス街に近い部屋、来月は静かな郊外の物件、その次は海が見える場所…といった具合に、ライフスタイルや仕事の都合に合わせて住む場所を変更できます。
「この街って実際に住んだらどうなんだろう?」と思っている方にとって、お試し感覚で色々な街に住めるのは魅力的ですよね。周辺環境や知り合いとの距離感、通勤の便利さなどを実際に体験しながら、自分に合った場所を探せます。
手間がかからない
引っ越しって、本当に面倒ですよね。業者の手配、梱包、家具家電の運搬、新居での開梱…考えただけでも疲れてしまいます。でも、サブスク型賃貸なら、こうした手間が大幅に削減されます。
通常の引っ越しでは、古い家電を処分して新しいものを買い直したり、新居のサイズに合わせて家具を買い替えたりする必要があります。でも、サブスク型賃貸なら、そうした出費が一切かかりません。
自分の荷物が少なくて済む
「もっとシンプルに暮らしたい」「ミニマリスト的な生活をしてみたい」と思っている方にもぴったり。必要最小限の荷物だけで生活できるので、物に縛られない自由な暮らし方が実現できます。

3. デメリットはある?
ここまでサブスク型賃貸のメリットを紹介してきましたが、もちろん良い面ばかりではありません。契約する前に知っておきたいデメリットもいくつかあります。
選べる物件が限られる
サブスク型賃貸は、まだ新しいサービスのため、通常の賃貸物件と比べると選択肢が少ないのが現状です。
大手不動産サイトには何万件もの物件が掲載されていますが、サブスク型賃貸を提供しているサービスでは、数百件〜数千件程度の物件数にとどまっているケースがほとんど。特に地方都市では、対応している物件がほとんど見つからないこともあります。
エリアや間取り、設備などにこだわりがある方は、希望に合う物件が見つからない可能性も。都心部や主要都市に物件が集中している傾向があるため、住みたいエリアによっては選択肢が限られてしまいます。
人気の物件では予約が取れない
立地が良く、設備も充実している人気物件は、常に予約でいっぱいになっていることも。特に、桜の季節や観光シーズン、年末年始などの繁忙期には、希望する日程で予約が取れないケースもあります。
従来の賃貸契約のように「この部屋に2年間住む」という安定感がない分、人の出入りが激しく、タイミングが合わないと入居できないこともあるんです。
割高になる可能性
一見すると初期費用が抑えられてお得に見えるサブスク型賃貸ですが、長期的に見ると割高になるケースもあります。
サブスク型賃貸の月額料金は、光熱費やインターネット料金、家具家電のレンタル代、清掃サービスなどが含まれているため、同じ立地・同じ広さの通常の賃貸物件と比べて、1.5〜2倍程度の料金設定になっていることが多いです。
「清掃サービスは必要ないから、その分安くしてほしい」「Wi-Fiは自分で契約するから料金から外してほしい」といった要望にも、基本的には対応できません。サービスがパッケージ化されているため、自分には不要なサービスにも料金を払うことになります。
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短期契約が前提
サブスク型賃貸は、基本的に短期利用を想定したサービス設計になっています。
契約期間が1ヶ月単位や数ヶ月単位で更新されるため、「ずっとこの部屋に住みたい」と思っても、他の人の予約が入れば退去しなければならないケースもあります。また、サービス提供会社の都合で、突然その物件がサービスから除外されることも。
長期的に安定した住まいを求めている方には、あまり向いていないかもしれません。
多くのサブスク型賃貸サービスでは、「最低7日間から」「最低1ヶ月から」といった最低利用期間が設定されています。また、「最長連続3ヶ月まで」といった予約可能日数の上限が設けられている場合も。
数日だけ利用したい場合はホテルの方が安いこともありますし、逆に半年以上住みたい場合は通常の賃貸の方が安定しています。サブスク型賃貸が最もメリットを発揮するのは、1ヶ月〜数ヶ月程度の中期利用の場合だと言えます。
4. 「サブスク賃貸」に向いている人はこんな人!
ここまでメリット・デメリットを見てきましたが、結局のところ、サブスク型賃貸はどんな人に向いているのでしょうか?具体的なケースを見ていきましょう。
リモートワーカー、フリーランス
場所を選ばず仕事ができる方にとって、サブスク型賃貸は最適な選択肢の一つです。
実際に、IT系のフリーランスエンジニアやWebデザイナー、ライター、YouTuberなど、パソコン一台で仕事が完結する職種の方に人気です。
環境を変えることでクリエイティビティが高まったり、新しいアイデアが生まれたりすることもありますよね。気分転換しながら働けるのは、フリーランスならではの特権です。
フリーランスや個人事業主の方の中には、収入が月によって変動するという方も多いでしょう。通常の賃貸契約では、高額な初期費用がネックになりますが、サブスク型賃貸なら初期費用が抑えられるため、始めやすいというメリットがあります。
また、仕事が減った時には安い物件に移ったり、逆に収入が増えた時にはグレードの高い物件に移ったりと、収入に応じて柔軟に調整できるのも魅力です。
仕事の都合で移動が多い人
転勤や出張が多い職種の方にも、サブスク型賃貸はぴったりです。
例えば、建設業や商社、コンサルティング業など、プロジェクト単位で全国各地に赴任するケースがある職種の方。従来なら、短期赴任のたびにマンスリーマンションやビジネスホテルを利用していたかもしれませんが、サブスク型賃貸なら、もっと快適な住環境を確保できます。
家具家電付きで、すぐに生活を始められるため、急な辞令にもスムーズに対応できます。
営業職で複数のエリアを担当している方や、複数の都市でビジネスを展開している経営者の方にとって、「東京と大阪の両方に部屋を持つ」といった使い方も可能。通常の賃貸で2つ部屋を借りるのは経済的に大変ですが、サブスク型なら必要な時だけ利用する形で、コストを抑えられます。
生活の変化が予想される人
人生の転換期を迎えている方にも、サブスク型賃貸はおすすめです。
20代〜30代は、就職、転職、結婚、出産など、人生の大きな変化が多い年代。「今は一人暮らしだけど、1年後にはパートナーと同棲するかも」「転職を考えているから、勤務地が変わるかもしれない」といった不確定要素がある場合、2年契約の賃貸物件を借りるのは躊躇してしまいますよね。
サブスク型賃貸なら、短期契約で様子を見ながら、状況に応じて柔軟に住まいを変えられます。
「憧れの街に住んでみたいけど、本当に自分に合うか分からない」という方も多いのではないでしょうか。いきなり2年契約で引っ越すのはリスクがありますが、サブスク型賃貸なら、まずは1〜3ヶ月程度お試しで住んでみることができます。
実際に住んでみないと分からない、街の雰囲気や生活の利便性を確かめてから、本格的な引っ越しを決められるのは安心ですよね。

まとめ
サブスク型賃貸は、従来の賃貸契約とは全く異なる、新しい住まいのスタイルです。初期費用が抑えられ、家具家電も揃っていて、契約も柔軟。場所を選ばない働き方をしている人や、生活の変化が予想される人にとっては、非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
普通の賃貸とサブスク型賃貸、どちらが自分に合っているかは、働き方やライフスタイル、今後の予定によって変わってきます。
この記事が適切な選択をする助けになれば幸いです。
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執筆監修

趙暉士(ちょうきし)|宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、管理業務主任者、2級ファイナンシャル・プランニング技能士
賃貸リーシングとコンサルタントを経験し、後に売買仲介業務に従事。
(株)大京穴吹不動産、都心営業部、渋谷店、流通営業1課
